藍沢先生が体調不良７(リクエストOK)

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藍沢side


集団食中毒によって救命が忙しく書類が終わらず脳外で残って仕事をして帰った。


家に帰ることができたのは日付が変わってからで休めたのは約5時間半程度。



眠くて重たい体を起こすと途端に感じた強い腹痛。



藍沢「っ……」



何回か深呼吸をして痛みを和らげようと試みるが効果はない。


とりあえずこのままずっとボーっとベッドの上に座っておく訳にもいかないため少し前かがみの姿勢でベッドから立ち上がった。


仮にも医者であるため朝はしっかり食べないといけないとはわかっているものの食欲がわかずそれ以上に気分が悪く何も口にできなかった。



気分の悪さと強い腹痛で準備にいつも以上に時間がかかってしまったものの何とか時間以内に脳外に到着した。



脳外につくとすぐにカンファレンスが始まり今日は新海の患者についての話があったが話を聞くほどの元気は俺にはなくただボーっとしているだけ。



カンファレンスが終わり研修医や新人は回診やら書類整理やらに動きだし新海は朝一番でオペがあるためそっちに向かった。



カンファレンス室で西条先生と片づけをしているが腹痛とさっきから出てきた吐き気でどうにも効率が悪い。


そんな俺を不思議に思ったのか西条先生に声を掛けられた。


西条「藍沢、大丈夫か？」


藍沢「はい」



けど素直に自分の不調を伝えることはできず「はい」と答えるしかなかった。


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西条side


いつもは時間に余裕をもって早めに出勤している藍沢だが今日はかなりギリギリだった。


昨日は帰るのが遅かったし仕方ないよな…と思い特に気には留めなかったがカンファレンスを終えて藍沢とカンファレンス室の片づけを行っている途中から徐々に藍沢の様子がおかしい…と思い始めた。




常に少し前傾姿勢で時々一瞬だけ顔を歪める藍沢。



いつもはきびきびと動いて素早く片づけを済ませてすぐにカンファレンス室から出て行くのに今日は一段とのんびりとしている。


その上、顔色は良く見ると少し青白い気がする。


「大丈夫か？」そう声をかけたが帰ってきたのは「はい」という素っ気ない返事。



それから沈黙が続いたが時間が経つごとに俺の疑いは確信へと変わって行った。



そろそろ声を掛けて無理やりにでも休ませないとな……


恐らく藍沢は体調が悪いのを隠しているから……



そう思った矢先だった。



さっきまでただでさ青白くあまりいいとは言えなかった顔色が一段と悪くなったのは……

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