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緋山side
藤川が藍沢の様子を見に行くっていうから私たちは名取の様子を見に行こうって白石と話して3人で藍沢と名取の病室へ向かった。
藤川は入って手前にあるカーテンで仕切られてるから中の様子は見えないけど藍沢の寝ている部屋に入って行った。
私たちも藍沢の奥で寝ている名取の様子を覗くとそこには汗びっしょりの名取がいた。
緋山「名取!」
白石「名取先生!」
そう白石と何回か声をかけるとうっすらと瞼を開いた名取。
緋山「あんた汗びっしょりじゃない」
そういうと「そうですね」という名取。
白石「着替えないとさらに風邪引くわよ」
緋山「そうね、灰谷呼ぶから着替えなさい」
名取「着替えくらい一人でできますよ」
緋山「万が一倒れたりでもしたらどうするのよ?今は患者の立場なんだから大人しく言うこと聞いてなさい」
名取「……わかりました」
渋々そう返事をした名取を確認して私は医局へ戻った。
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藤川side
藍沢の病室を訪れるとハアハアと荒い息を繰り返しながらもなんとか寝つけていた。
額に手を触れるとかなり熱くておそらく熱が上がったんだろう。
額は汗ばんでいてきれいに整えられていた前髪は張り付いている。
タオルで汗を拭き取って前髪を横に流すと藍沢が目を覚ました。
藍沢「藤川……」
藤川「大丈夫か?かなり汗かいてるな」
藍沢「暑い……」
藤川「そうか、じゃあもう熱は上がり切ったな。どうだ?体調は」
藍沢「頭と…関節が痛い……」
藤川「そうか……頭痛も関節痛もまだ続いてるか……とりあえず…着替えよう!このままだと寒くなるから」
藍沢「……あぁ」
そういうと起き上ろうとする藍沢の背中に手を入れて体を支えて起き上らせる。
フラフラしていて危なっかしかったものの何とか着替え終わって藍沢をベッドに戻した。
ベッドに横になると腕で目を覆った藍沢。
藤川「どうした?」
そう聞くと「眩暈が起こって少し気分が悪くなった」という藍沢。
少し無理させたな…と反省しつつ藍沢のぬるくなった冷えピタを貼り変えた。
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名取side
緋山先生たちと入れ替わりで灰谷が病室に入って来た。
さっきまでは着替えくらい一人でできますなんて言ってたけど自分が思ってたよりも体調は悪く灰谷に体を支えてもらいながら着替えた。
フラフラしてる体を支えながら「大丈夫?」と声を掛けてくれる灰谷。
さっきまで一人で着替えられるなんて言ってたのになんか情けないなと思いながら着替え終わった体をベッドに戻した。
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明日香 - RULIさん» わかりました。コメントありがとうございます。なるべく希望に沿えるよう頑張って書かせていただきます。これからもよろしくお願いします! (2019年5月28日 21時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - 遅くなってすみません。雪村先生がいいです! (2019年5月25日 9時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛美さん» 感想ありがとうございます!楽しんでいただけたなら嬉しいです。これからも更新頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛美 - リクエストした藍沢先生が甘えるお話を書いてくださりありがとうございます!!読みながら想像して悶えてました笑 これからも楽しみにしてます!! (2019年5月19日 16時) (レス) id: 9661795347 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - RULIさん» お返事ありがとうございます!黒田先生か白石先生ですね!頑張って書かせていただきます。誰かを庇うとのことでリクエストをいただいていたのですが、誰を庇うとか指定はありますか? (2019年5月18日 21時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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