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藍沢side
バタバタと足音が救命の医局に近づいてくる。
新海だ…！
そう思うと不安や恐怖が一気に押し寄せた。
いい報告だと信じたいが悪い報告である可能性だって十分にある。
天野奏に言われた言葉がフラッシュバックしてきてさっきまで食事をまともに取れていないせいか貧血でフラフラする体を保つのに精一杯だったのに頭は天野奏の後遺症のことで埋め尽くされた。
「藍沢！」医局に響き渡った声の主は予想通り新海。
息を切らしながら新海は
「奏ちゃんの腕の震え問題ないレベルまで回復したぞ！」大きな声でそういった。
良かった＿＿＿＿＿
ただそれだけだった。
天野奏に後遺症が残ったとわかってからの1か月間。
ただ怖かった……
自分が彼女の人生を狂わしてしまったのではないか。
「人に迷惑をかける」これだけはどうしても避けたかったのに天野奏のオペは迷惑どころじゃない。
そう思うと怖くて怖くて仕方なかった。
いくら謝ったって許されない……
もう誰も…救命の奴らにも必要とされなくなるかもしれない……
そんな不安と恐怖という今まで背負っていた何かが一気に軽くなった。
と同時に今までの疲れか一気に体が重たくなり視界が真っ暗になった。
ｰｰｰｰｰｰｰｰ
藤川side
新海先生の報告は嬉しいものだった。
医局中が歓喜に沸いて白石や緋山はもちろん横峯は飛んで跳ねて喜びあの名取でさえ顔には笑顔が浮かんでいた。
隣にいる藍沢の表情を盗み見ると見たことないような安堵した表情を浮かべていたけど急に重心を失ったように倒れてきた。
「「「藍沢/先生！」」」
藤川「藍沢！藍沢！」
藍沢「っはぁっはぁ…」
倒れてきた藍沢をギリギリ受けとめて顔を覗き見る。
改めて見ると顔色が悪いな…とつくずく思う。
「藍沢！」と声をかけるも反応はなくてただ荒い呼吸を繰り返すだけ。
額に手を当てると軽く38度は超えてそうなくらい熱い。
藤川「体温計持ってきてくれるか！」
藍沢が突然倒れて動揺している周りにそう言うとはるかがいち早く動いてくれて体温計を藍沢の脇に挟みこんだ。
体温を測ってる間、力なく俺の腕に体重を掛けている藍沢。
無理してたんだな＿＿＿＿＿＿
そんなことを考えてると新海先生もいつの間にか近くにいた。
新海「やっぱり…無理してたんですね」
そういう新海先生。
話を聞くと奏ちゃんの手術後藍沢はほとんど昼食も仮眠もとらず、家にも帰らず働いていたらしい。
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明日香 - RULIさん» わかりました。コメントありがとうございます。なるべく希望に沿えるよう頑張って書かせていただきます。これからもよろしくお願いします！ (2019年5月28日 21時) (
レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
RULI - 遅くなってすみません。雪村先生がいいです！ (2019年5月25日 9時) (レス) id: 8fa7ebfbfe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 愛美さん» 感想ありがとうございます！楽しんでいただけたなら嬉しいです。これからも更新頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年5月19日 18時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
愛美 - リクエストした藍沢先生が甘えるお話を書いてくださりありがとうございます！！読みながら想像して悶えてました笑 これからも楽しみにしてます！！ (2019年5月19日 16時) (レス) id: 9661795347 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - RULIさん» お返事ありがとうございます！黒田先生か白石先生ですね！頑張って書かせていただきます。誰かを庇うとのことでリクエストをいただいていたのですが、誰を庇うとか指定はありますか？ (2019年5月18日 21時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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