検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:454,842 hit

episode*25 ページ29

カミヤは信用ならない。


でも、レイン先輩も信用できるかと聞かれたら疑問だ。


ここまで完璧人間(強い、優しい、カッコ良い)だと逆に闇も深そうだ。

俺に勝てるのは俺だけだ、とか、僕は新世界の神だ!、とか、実は言うかもしれない。


…今回はカミヤの言う通りにしてみよう。




『すみません、お断りします』


「理由を聞いても良いですか?」


『………めだちたくないので』


「そうですか…。君ほどの才能は惜しいですが、仕方ありませんね」




美しく苦笑いをするレイン先輩。

なんだか普通に良い人だな…。

疑ってしまって申し訳ない。




「もし気が変わったら、教えて下さいね。歓迎します」


『はい、ありがとうございます』


「…では、また」




レイン先輩は颯爽と去っていった。


かっこいい人だった。

カミヤから言われてなければ、たぶん生徒会に入っていただろうなあ。









「ふふ、わたし、放置プレイでした」

『…ごめんシュリ』

「いえ!むしろA様にはもっとひどくしていただいた方が…」


『え』



そ、ソッチ系だったの?









***









給食後のお昼休み。



授業内容は未だに魔法が無く、

中学校の授業まんまですごく眠い。




席で、ふああ、とあくびをしたそのとき、




「A様!!」




クラスの男子がものすごい勢いでやってきた。


名前はたしか山田君だ。13歳にしてなかなかマッチョな体をしている。


正直ちょっと恐いというか、そんな人にものすごい勢いでやってこられたらめちゃくちゃビビる。




『な、なんですか』


「レイン先輩がおいでです!」


『…レイン先輩が?』




一体どうして…と思ったとき、教室に彼__レイン先輩が入ってきた。


輝かしくカッコ良い先輩の登場に、クラスのみんなはびっくりしている。勿論、私も。


先輩は静かになった教室内を歩き、私の席まで来た。




「こんにちは」


『…えっと、こんにちは…?』




にこやかに挨拶されて、さらに混乱する。





.

episode*26→←episode*24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (255 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
288人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

むっふぃ〜(プロフ) - ユーホニア大森林が来た時点で私は確信してしまった...この作者なら仲良くできr(((とても面白いです!これからも更新頑張ってください!! (2018年9月9日 16時) (レス) id: 3afe744d97 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の羽(プロフ) - 初音さん» 本当ですね(;゚Д゚) ご報告感謝です (2017年9月2日 20時) (レス) id: ab31b519ce (このIDを非表示/違反報告)
初音 - 28の、「76時間耐久激痛」のとこ、丸3日間なら「72時間耐久激痛」ですよ! (2017年8月14日 23時) (レス) id: c5530373f4 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の羽(プロフ) - のんいろ。(レオンさん» コメントありがとうございます。お察しの通りです(笑)ぼちぼちですが更新頑張ります(*'ω'*) (2017年3月1日 19時) (レス) id: 19bb651143 (このIDを非表示/違反報告)
のんいろ。(レオン(プロフ) - クラ…サクッス…ユーホニア…あっ(ストーリーが私の好みすぎて続きが気になってしかたないです…!更新頑張ってください!! (2017年2月20日 17時) (レス) id: 98639aa88e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:漆黒の羽 | 作成日時:2015年12月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。