とある美少女は性悪でした。【烏野】

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「日向って、自転車通学だったんだね」

「おう！山1つ越えなきゃ行けないからなー」



…山？
えっ、山ってどういうこと？
は？

…っつーことは、山越えてからすぐ朝練やってるってことだよね？

なんだ、日向…体力のバケモンかよ。



「そうなんだ…でも、そこから練習とか大変じゃない？結構バレー部ハードだし…」

「んー…でも、おれバレーが好きだから！」



“好きだから”ねー。

でも、好きだからって勝てるわけじゃん。

実力もそれなりにないと…確か、白鳥沢が強いんだっけか。

日向の性格上、そいつらにも勝とうとしてるんだろうけど、私から見たらそんなやつには…



「もう少しでインターハイも始まるし！いっぱい練習しないとな！」

「…そうだね」



そう言って笑う日向は、まるで太陽みたいだった。

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