遅咲きの恋 (ページ9)

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「あれ、相葉ちゃんだけ？」

ひとり、着替えをしていた彼に問うと

「そう。なんか今日
ふたりで飲みに行くんだってさ。」

「そうなんだ、」

ニノとふたりで？

別に珍しいことでもないし、普通にあることだけど
何故か、胸が騒がしい。

「最近、仲良いよね。」

「え？」

「ニノと翔ちゃん。

ふたりで話してるのよく見るし
最近、飲みに行くのも多いし。」

「そうなの？」

「うん。」

知らなかった事実に
現実を突きつけられた気分だ。

ふたりになにかがあるなんて、思いたくない。

それなのに、どうして
胸騒ぎが止まらないんだろう。

「リーダー？」

松潤の声で、引き戻されて辺りを見ると
不思議そうに俺を見る、松潤と相葉ちゃんがいた。

「どうしたの、苦しそうな顔して。」

「何かあった？」

優しいふたりの声が耳に届いて
少し落ち着く。

「ごめん、ぼーっとしてた。」

ただそう、言葉を紡ぐしかできなくて
不安定な思考では何も考えられなかった。

大の大人が、恋をして
不安になって、動揺してるだなんて

そんなの誰にも言えないじゃないか。

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