＿13 ページ13
・
「あれ、翔ちゃんだけ？」
「え、」
匂いを嗅いできたか、相葉ちゃんが近づいてきて
「カフェラテ！」
「あぁこれね、大野さんがくれたの。」
「ずるい、翔ちゃんだけ。」
「いいじゃんか、たまには。」
じとーっとした相葉ちゃんの目が見つめてきて
なんで翔ちゃんだけ？って訴えてくる。
「俺は、翔くんにあげたかったの。」
「ふーん、翔ちゃんだけねー。」
いいなー、いいなー。
なんて大きな声で呟きながら、去っていき
ニノの隣に収まった相葉ちゃん。
なんなのさ、相葉ちゃんってば。
いきなり来て、さっと去っていく彼を
不思議に思いながら
ふと、黙ったままの翔くんが気になって
そちらに視線を移すと
「翔くん？」
ソファーの上に丸まって
顔を膝に押し付けている彼がいて。
「どうしたの、具合でも悪い？」
いきなりだったから、お腹でも痛くなったかと思って近づけば、何故か耳が淡く染まっていた。
「や、大丈夫。でも、今はちょっと待って、」
「待って？」
「うん、ごめん。大丈夫、大丈夫だから。」
ゆらゆら揺れながら、手で顔を覆う彼。
ちらりと見える頬も
少し染まっているように見えて、心配になる。
俺がじっと翔くんを見ていると
後ろから声がして
「リーダー、スタッフさんが呼んでたよ。」
松潤から、仕事の連絡。
タイミング悪いな、と思いつつ
仕事だから無視するわけにもいかず。
「翔くん、何かあったら言ってよ？」
「、うん。」
翔くんに一声かけ
返ってきた返事に安心して、楽屋を出た。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 462人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もふ
| 作成日時：2019年4月28日 18時
