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いつも通りの時間に着いた俺は
真っ直ぐと楽屋に向かう。
その道すがら、自販機で
自分のコーヒーと翔くんのカフェラテを買った。
露骨かな。
いや、こんくらい特別感があっても
翔くんなら怪しまれない。
３人には何か言われるかもしれないけど。
コーヒーとカフェラテを手に楽屋に入ると
俺以外、みんな来ていた。
おはよう、なんて交わしながら
一直線に向かう先は翔くんのところ。
「おはよう、翔くん。」
いつものように新聞を読む彼の隣に座り込むと
「おはよう、大野さん。」
さっきまでの真剣な顔は何処へやら
優しい顔して、振り向いてくれた。
「はい、これ。」
「え、カフェラテ？」
「うん、翔くん好きでしょ？」
「好きだけど、いいの？」
大きな目がくりくり動いて、俺を見つめる。
ああもう、可愛いなぁ。
「うん、翔くんのために買ってきたんだから。」
「、なにそれ。」
少し恥ずかしそうな表情を見せて
嬉しそうに、カフェラテを受け取った。
「ありがとう、大野さん。」
なんて、満面の笑みでお礼を言われたら
胸がきゅんとなって、止まらなくなる。
もう、ほんと困るんだって
そんな可愛い顔見ちゃったらさ
見てるだけで、足りなくなるんだよ。
「大野さん？」
なにも言わない俺を不思議に思ったのか
翔くんに覗き込むように見つめてきた。
そんな彼に俺は
「、喜んでもらえてよかった。」
なんて、ドキドキする鼓動を抑えながら
そう返すだけで、精一杯なわけで。
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作者名：もふ
| 作成日時：2019年4月28日 18時
