和くんのやきもち【最後の恋は貴女と・番外編】

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「ねえ、カズくん。和はなんでこんなに意地悪なんだろうね。」



観念したように、Aがカズくんに話かける。




俺はシェリーメイをAの方に向けた形で膝に乗せて


『さあどうしてなんだろう？。Aちゃんはどう思う？』


カズくんになりきって、ちょっとかわいい声でAに尋ねる




「そんなのわかんないよ。2週間以上も会えなくて、久しぶりに会えたのに、和ったら意地悪ばかり言うんだもん。」


Aは、カズくんを見つめて真剣な顔で話す。


そして、話し終わるとちらっと上目遣いに俺を見て、すぐに目をそらす。

．


ああ！もう！


なんなんですか！これ！


上目遣いに見る顔が、色っぽすぎて、このまま有無を言わせず押し倒したい。



だけど、ここまできたら、もっと見たいでしょ
いつもの大人な彼女が、可愛くおねだりする所を


．


『和が意地悪なのは、きっとAちゃんが好きだからだよ。Aちゃんさ、自分がして欲しい事を言ってみたら？。』


普通なら、こっぱずかしくて言えない台詞も、カズくんになり切って言ってみたら言えるもんですね


．


「え？そうなの和？』


Aも、真剣な顔で聞いてきた



『そうですねー。Aがきちんとおねだりできたら、教えてあげますよ。』





今度は和に戻り、ニヤリと笑って答えた



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