幼馴染みに付いた虫［ 黄 × 青 × 緑 ］

＊ ページ21

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「章ちゃん、ここのコードってさ…」




章ちゃんが俺の部屋に来て、そのまま二人でギター弾いてる。




「んー？これはぁ、指こうしたら弾きやすいで」


「ほんまや！ありがとう！」




島におるときから暇さえあれば二人でよく弾いてて、自分たちなりに曲も作ってみたり色々してた。


曲作るって小っ恥ずかしいけど楽しいねんな〜。


章ちゃんは俺より手が小さいのに難しいコードもすぐ弾いてまうからすごい。




それにしても、ワンピース着てると普通に女の子がギター弾いてるように見えるな。




「そういえば章ちゃんはさ、大倉のどういうとこが好きなん？」


「え！どうしたの急に」




鼻歌歌いながらギターいじってる章ちゃんに問いかけると、目まん丸にして顔を上げた。




「いや、何やろ。今急に気になった…？」


「珍しいね、亮がそんなん聞くって」




悔しいけど、二人が仲いいのは見てたらわかる。


大倉が章ちゃんにベタ惚れなんもうざいくらい伝わるし、
章ちゃんの可愛さは天使並かそれ以上やから好きになるんも理解できる。


でもさ、大倉ってまあ確かに顔はイケメンやけどなかなかにヘタレやしなんか色々だらしないというか、
章ちゃんも大倉のしつこさをサラッと受け流してたりするし。

まあこれは単に扱いが上手いだけやと思うけど。


とりあえず、章ちゃんからそういう話聞いたことないからどうなんやろって。




「あかんかった？」


「ううん、ええけど難しいね、改めて聞かれると」




章ちゃんは少し顔を赤らめながら話し出した。




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知念侑李

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