灰と赤、それから金【HQ】

人狼って役職多いよね ページ10

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　入学式が終わり、俺達新入生はそれぞれの教室に戻った。この後始業式があり新任の先生方の紹介や担任の発表があったが、なんら語るところはないので省略。

　1時間だけロングホームルームがあり、そこでは自己紹介や担任のありがたーいお話、明日からのガイダンスがあった。

　部活に入るってヤツが9割だった。その中でもバスケ部は圧倒的に多く、バレー部は4番目くらいだった。それでも俺と祥吾を除いて2人もいたので、彼らとは仲良くなる必要がありそうだ。

　明日は各委員会決めや各授業のガイダンス、それから身体測定があるらしい。授業はまだ始まらないってさ。

　それから、なんと部活はもう今日から入部出来るらしい！ よーし、祥吾達を引っ張って入部届け出しに行こーっと。




「やることやったが30分も時間があまったな……。よーしお前ら、後の時間は好きに過ごしていいぞ。時間になったら各自帰宅するなり部活見学いくなり好きにしろ」




　この先生かなり奔放だな、大丈夫か？ まあ俺としてはありがたい限りだけどね。




「Aくん！」

「おいA！」




　なんだなんだ。ほとんどの連中が俺のとこに集まってきやがった。みんなキラキラとした目でこちらを期待しているように……ああ！ なるほどな。




「よーし。今から人狼ゲームしまーす! やりたいヤツは来い!! あ、祥吾は強制参加な」

「人狼だってよ！」

「めっちゃ楽しみ」

「てっちゃんどするよ？」

「僕人狼やったことないです。ちょっとワクワクします」

「参加決定な」




　でたなホクホクてっちゃん。可愛いぞオイ！




「人狼か〜」

「オレ見てるだけでいいや」




　ギャラリーも来たな。面倒くさそうに祥吾も来た。プレイヤー数はと、17人！ 結構いるな。これは面白い。




「んじゃ、始めるか。とりあえずマスターは……ミッチー、お前見てんならマスターやってくれるか？」

「おれ？ ふふん、じゃやってやるよ」




　ギャラリーの一人でノリのよさそうなミッチーにマスターをやらせる。アイツそれはもうノリノリだな。いい声してるし。




「うおほん。ではまず簡単にルールを説明する」




　ルールは一般的なものと何ら変わりはない。しかし人数が多い分、役職が増えている。人狼、村人、霊媒師、占い師、狩人、狂人の他に、双子、パン屋、村長、偽占い師などが追加された。

　それぞれどんな役職か知りたいヤツは調べてみよう！









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