白熱!トランプバトル ページ6
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結局9人全員集まったので、俺とてっちゃんと合わせて11人がプレイヤーとなった。こいつらとは仲良くなれそうだ。
「手始めにババ抜きなー。あ、今回は俺が親だけど、次回からは勝ったヤツが親な! 言い忘れてたけど、俺金城Aね。気軽にAって呼んでくれ」
喋りながらトランプカードをシャッフルして配る。プレイヤー達は俺のあとに続いて各々自己紹介をする。オーケーオーケー、お前らの名前と顔は把握した。
やはりというか、てっちゃんの存在に気が付かずに驚いたヤツが多かった。てっちゃんは友達がたくさんできたことにホクホクしていた。
「一番枚数少ないヤツー? おう、タカちんか! ニッシーの左隣はあんちゃんね。んじゃ、ニッシーがあんちゃんのを引いて、そこから時計回りね」
そしてババ抜きは始まった。大人数のババ抜きって難しいのよね。全然揃わないのよこれが! 最初の枚数が二枚だったタカちんなんて今や倍の四枚になってるよ。
俺も上がる気配ねー……って、あれぇ!?
「よっしゃイチ抜けー!!」
「はぁ!? コウお前最初一番枚数あっただろ!! おかしい!」
「いーやおかしくないね! これがオレの実力よぉ!!」
「おのれぇ……!」
「あ、僕もアガリです」
「おいてっちゃん!? ぬるっとアガってんじゃないよ!?」
「あれれ、どーせ次の親も俺だな! とか息巻いてたAクン、調子でも悪いんでちゅかー?? んー??」
「こいつ煽りスキル高くねえか?」
コウって眼鏡のくせしてテンション高いな。なに? 眼鏡は総じておとなしいわけじゃない? 知ってる知ってる。
「とか言ってる間に俺もアガリだぁ! 良かった〜ビリじゃなくて」
「あー!! Aくん抜け駆け! あたしもアガリ!」
「え! ちょっ、みんな待ってよ! 僕あと五枚も残ってるんだけど!!」
「ゆっちはなんでそんな持ってるん??」
という感じにゲームは進み……。
「ぬわあああ負けたああああ!!」
「トッコちゃんドンマイ!」
「いやー楽しかった!」
「ねー!! いい暇つぶしになったよー」
「そりゃよかった! っと、もうそろそろいい時間だなってええぇ!?」
「うわ!? なんかギャラリーできてる!!」
俺等がババ抜きに白熱している隙に結構生徒が来てたみたいで、そいつらのほとんどが俺等の熱いバトルを見物していた。
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イカ - 初コメです! 大好きなキャラクター達が仲良くしていることがとても嬉しいです!続きを気長に待っています。応援してます! (8月1日 21時) (レス) @page15 id: f330a14976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨルバ | 作成日時:2023年7月23日 22時