6 やっぱり私のヒーロー ページ6
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懐かしい事思い出したな______
センラのもとから無我夢中で走ってきて、駅前の繁華街まで来てしまった。路地の壁にもたれかかって座っている。
家に帰りたくないなぁ
学校も行きたくなくなっちゃった。
そんなことを考えていると上から声が降ってきた。
｢お嬢ちゃん、1人で何してるの？｣
｢へ？｣
｢俺らと遊ばない？｣
｢(ど、どうしよう)｣
突然チャラい男2人に話しかけられる。
これってもしやナンパ....?
｢俺らと一緒に行こうよ。｣
｢い、いやっ｣
腕を捕まれ、立ち上がると肩に手を回されて距離が近くなる。
怖くて怖くて鳥肌が止まらないし、体に力が入らない。
｢...センラっ｣
そう言葉にした瞬間、肩の重みが消える。そして、顔をあげるとそれと同時にバコンッ、と大きな音がする。
｢....っ、何すんだよ！｣
｢何、俺の許可なしに佑月さんに触れてんねん！｣
｢てめぇ、よくも...!｣
｢聞こえねェのか！その汚ねぇ手で佑月さんに触れてんじゃねェよ!｣
そこにはセンラが居て、あの大きな音は彼が男を吹っ飛ばしたとわかった。
男の胸ぐらを掴み、今にも殴りかかりそうになっているセンラ。
背後からの違う男の拳も、動きを潰して回し蹴りを入れる。
ケモノの目だ______
普段の彼からは思い浮かばないような血走った目。
｢佑月さん！｣
男達が逃げて行った後、こちらに駆けつけて抱きしめられる。眉を八の字して、心配そうに瞳を揺らしてこちらを見詰めている。
｢怪我はないです？痛いところは？もう怖くありません？｣
｢だ、大丈夫。ありがとう、センラ.....｣
｢俺は...佑月さんが1番大事です。だから、高校生になったからって、頼られなくなるのは辛いです。｣
優しく、壊れないように手を握られる。
少し震える手を隠してもやっぱり彼にはバレてしまう。そんなところにも胸が鳴って、あぁ好きだなと思ってしまうんだ。
彼の大事は"極道の家族愛"。そんなことはわかってる。
ケモノを飼っている癖に、そんな子犬の様な瞳をしてこちらを見る。
___________何でこんなロクでもない男を好きになっちゃったんだろう。
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あるじゃん(プロフ) - あいさん» あいさんご無沙汰いたしております。暖かいコメントありがとうございます、嬉しい限りです泣 長らくお待たせいたしましたが、今後ともよろしくお願いいたします！更新頑張ります。 (2021年4月11日 13時) (
レス) id: 2f7ed6fc05 (このIDを非表示/違反報告)
あい - おかえりなさい！！これからも更新頑張ってください！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: dad9695123 (このIDを非表示/違反報告)
みね - 更新、頑張って下さい！めっちゃ楽しみです！！！ (2020年7月30日 23時) (レス) id: 2329b8e021 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - コメント失礼します…!!私が昔から読んでいた少女漫画と内容がそっくりで、めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2020年6月29日 7時) (レス) id: 29052aa6a9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 本当ですか…？良かったです…文才足りんと悩んでいたので… (2020年5月13日 21時) (レス) id: b5c026bc9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるじゃん | 作成日時：2019年11月25日 0時
