10 あざといわんこ系男子(仮) ページ10
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「今日暇?放課後遊びに行かない?」
「え!いいの...?」
「当たり前じゃん!」
友達と放課後に遊ぶなんて、久しぶりだ。私なんかを誘ってくれたことに心を弾ませて、帰る用意を進める。
「ここ、久しぶりに来た〜!」
「初めて来るかも。」
理恵と訪れたのは隣町のショッピングモール。
人が多いからだろうが、何処からか視線を感じる。平日だというのに、すごいなぁ。
「よーし。遊びまくるか!」
「さんせー!」
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「うわぁ!佑月さんゲーセン行くんか!?あんな安全性低いトコ行ったら変な男に捕まるやん!
おいお前ら、目離すなよ!追うからな!」
「うっす!」
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夜まで遊んで、新作のコスメや服など私に会うものを沢山選んでもらったり、カフェでお喋りしたりなど。
「佑月、今度また遊ぼうね。」
「うん、また明日。」
理恵とお別れして、帰路に着く。今日あったことを思い返して、顔を緩ませていると、ある事を思い出す。
「いつまでそうしてるつもり?」
「ギクッ」
「とっくにバレてるからね。」
「...すみません。」
「引き連れてた組のみんなは?」
「先に帰しました...」
「学校の誰かに見られてたらどうすんの?」
「佑月さんが心配で...」
捨てられた子犬のような顔をして、こちらを見つめてくる。彼の頭には今、垂れ下がっている犬の耳が見えるような気がして、あざとすぎる。
私はいつもこの顔に弱いのだ。
今までも何度この顔に騙されてきたものだろうか。自分では理解しているものの、やっぱり許してしまう。
惚れた弱みってヤツか...
「はぁ、ほんと次はないから....」
「はい、」
「じゃあ、一緒にあそこのクレープ食べよ?前からセンラと食べたいなって思ってたの。」
「(なんやめっちゃかわいい、)」
「ほら、買ってきて!」
「はい!」
今度は目をキラキラさせ、そして耳としっぽが見えて、耳をピンとたて、しっぽをフリフリと嬉しそうに振っている。
...前世忠犬だったのかな。
「(それにしても、佑月さん昔から変わってないなぁ。俺のあの顔にチョロすぎ)」
かるーく人物紹介2
北上理恵
15歳
比較的社交的で、姉御肌な部分も
運動神経ばっつぐんのきらきら一軍女子
佑月ともっと仲良くなりたいな
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あるじゃん(プロフ) - あいさん» あいさんご無沙汰いたしております。暖かいコメントありがとうございます、嬉しい限りです泣 長らくお待たせいたしましたが、今後ともよろしくお願いいたします!更新頑張ります。 (2021年4月11日 13時) (レス) id: 2f7ed6fc05 (このIDを非表示/違反報告)
あい - おかえりなさい!!これからも更新頑張ってください! (2021年4月10日 18時) (レス) id: dad9695123 (このIDを非表示/違反報告)
みね - 更新、頑張って下さい!めっちゃ楽しみです!!! (2020年7月30日 23時) (レス) id: 2329b8e021 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - コメント失礼します…!!私が昔から読んでいた少女漫画と内容がそっくりで、めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2020年6月29日 7時) (レス) id: 29052aa6a9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 本当ですか…?良かったです…文才足りんと悩んでいたので… (2020年5月13日 21時) (レス) id: b5c026bc9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるじゃん | 作成日時:2019年11月25日 0時