検索窓
今日:13 hit、昨日:34 hit、合計:138,854 hit

3:『お気に入り』 ページ4

コツコツと2つの足音が廊下に響く


ギィと音を立ててドアが開く


フェ「Aちゃんはミカ君の会話を盗み聞きするのが好きなのかな?」


フェリドの館に入って直ぐに放たれた言葉


その一言に眉をへの字にする


『えと…どう言う意味で?』


首を傾げて問う


フェリドは少し意地悪っぽい顔をして口が開く


フェ「だからぁ〜Aちゃんはミカ君が好きなのかなぁ?」


「好き」この単語に図星を突かれたのか頬を染める


Aはミカがここに来てからずっとミカを目で追っていた


それも4年間


その行為がフェリドによると、いわゆる「好き」らしい


Aはその事に気付いていなかった


いや、気付こうとしなかった


気付いてしまったら、人間の血が飲めなくなる


「好き」の相手が人間だから


それに吸血鬼が人間を好きになるなんて…


Aはフェリドの言葉にあたふたしたが決心したのかフェリドの目を見つめ


『好きなんかじゃありません面白い子だと思っています』


フェ「そうかい?…じゃあAちゃんは僕が貰っても文句はないわけだね?」


フェリドはAの頬に手を添えた


手が耳に当たりピクリと反応する


段々とフェリドの顔がAの顔に近付く


Aは震えながら目をギュッと瞑った


ちゅ


フェリドの口はAの口…ではなく額に付いた


フェ「あっはぁ〜ん、Aちゃんがあんまりにもビクビクするから意地悪したくなっちゃった♪ごめんねぇ」


フェリドはAの頭をクシャクシャと撫でて椅子に座る


フェ「Aちゃんはミカ君と同い年なのに僕のお側につけるなんて凄いよねぇ」


『…あ、いえ』


さっきフェリドに額にキスされた事に驚いていたのか手を額に当てていた


自分に話しかけられている事に気付かず反応に少し遅れる


フェ「あはっそんなにキスの事気にしなくて良いよ…ま、クルルのお気に入りだからかなぁ?僕の側につけるのは」


Aはクルル…第三位始祖で吸血鬼の女王クルル・ツェペシ


Aはクルルとフェリドの気に入られている


___2人の大事なお気に入りらしい

4:『笑顔』→←2:『出会い』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (118 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

結女 - すみません,質問よろしいですか? この際,聞いちゃいます ミカは,夢主ちゃんと優一郎君どっちが大切な人なんですか? (2015年12月13日 17時) (携帯から) (レス) id: fe5a9bba92 (このIDを非表示/違反報告)
冬獅子 - いえ、此方こそいきなりで失礼しました(苦笑) (2015年12月8日 22時) (レス) id: 03026b5adb (このIDを非表示/違反報告)
冬獅子 - お話読みました!いきなりで失礼ですが、一瀬中佐の名前は、紅蓮ではなくグレンですよ! (2015年12月7日 23時) (レス) id: 03026b5adb (このIDを非表示/違反報告)
歩未@黒バステツ君・終わセラミカ、阿朱羅丸大好き(プロフ) - ミカに質問です。夢主ちゃんのどーゆーところが好きなんですか? (2015年12月7日 22時) (レス) id: d80d27525f (このIDを非表示/違反報告)
結女 - 初めまして,私結女(ゆめ)と申します。 この作品面白いし,凄くドキドキします! 更新頑張って下さいね (2015年12月5日 23時) (携帯から) (レス) id: fe5a9bba92 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:愛夢瑠 | 作成日時:2015年11月29日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。