3:『お気に入り』 ページ4
コツコツと2つの足音が廊下に響く
ギィと音を立ててドアが開く
フェ「Aちゃんはミカ君の会話を盗み聞きするのが好きなのかな?」
フェリドの館に入って直ぐに放たれた言葉
その一言に眉をへの字にする
『えと…どう言う意味で?』
首を傾げて問う
フェリドは少し意地悪っぽい顔をして口が開く
フェ「だからぁ〜Aちゃんはミカ君が好きなのかなぁ?」
「好き」この単語に図星を突かれたのか頬を染める
Aはミカがここに来てからずっとミカを目で追っていた
それも4年間
その行為がフェリドによると、いわゆる「好き」らしい
Aはその事に気付いていなかった
いや、気付こうとしなかった
気付いてしまったら、人間の血が飲めなくなる
「好き」の相手が人間だから
それに吸血鬼が人間を好きになるなんて…
Aはフェリドの言葉にあたふたしたが決心したのかフェリドの目を見つめ
『好きなんかじゃありません面白い子だと思っています』
フェ「そうかい?…じゃあAちゃんは僕が貰っても文句はないわけだね?」
フェリドはAの頬に手を添えた
手が耳に当たりピクリと反応する
段々とフェリドの顔がAの顔に近付く
Aは震えながら目をギュッと瞑った
ちゅ
フェリドの口はAの口…ではなく額に付いた
フェ「あっはぁ〜ん、Aちゃんがあんまりにもビクビクするから意地悪したくなっちゃった♪ごめんねぇ」
フェリドはAの頭をクシャクシャと撫でて椅子に座る
フェ「Aちゃんはミカ君と同い年なのに僕のお側につけるなんて凄いよねぇ」
『…あ、いえ』
さっきフェリドに額にキスされた事に驚いていたのか手を額に当てていた
自分に話しかけられている事に気付かず反応に少し遅れる
フェ「あはっそんなにキスの事気にしなくて良いよ…ま、クルルのお気に入りだからかなぁ?僕の側につけるのは」
Aはクルル…第三位始祖で吸血鬼の女王クルル・ツェペシ
Aはクルルとフェリドの気に入られている
___2人の大事なお気に入りらしい
175人がお気に入り
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結女 - すみません,質問よろしいですか? この際,聞いちゃいます ミカは,夢主ちゃんと優一郎君どっちが大切な人なんですか? (2015年12月13日 17時) (携帯から) (レス) id: fe5a9bba92 (このIDを非表示/違反報告)
冬獅子 - いえ、此方こそいきなりで失礼しました(苦笑) (2015年12月8日 22時) (レス) id: 03026b5adb (このIDを非表示/違反報告)
冬獅子 - お話読みました!いきなりで失礼ですが、一瀬中佐の名前は、紅蓮ではなくグレンですよ! (2015年12月7日 23時) (レス) id: 03026b5adb (このIDを非表示/違反報告)
歩未@黒バステツ君・終わセラミカ、阿朱羅丸大好き(プロフ) - ミカに質問です。夢主ちゃんのどーゆーところが好きなんですか? (2015年12月7日 22時) (レス) id: d80d27525f (このIDを非表示/違反報告)
結女 - 初めまして,私結女(ゆめ)と申します。 この作品面白いし,凄くドキドキします! 更新頑張って下さいね (2015年12月5日 23時) (携帯から) (レス) id: fe5a9bba92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛夢瑠 | 作成日時:2015年11月29日 15時