約束のキス 〜3〜

66:『希望』 ページ7

Aとミカは優に近付いた


そして腹の部分に手をやった


シノア達はその場に立ち尽くしていた


その時、君月が叫んだ


君月「未来‼」


暮人「きたぞ‼滅びの悪、アバロンだ‼人類は終わりのセラフのコントロールに成功したぞ‼」


未来の背中からでてきた黒い影は滅びの悪、アバロンだった


姿も悪魔のようで気味の悪いものだった


暮人が合図をすると葵残りの薬も刺した


すると分散されたように他の生き物も出てきた


そして人間、吸血鬼問わず喰らい尽くした


そんな中ミカは優を背負い化け物から反対側に向かった


ミカ「全部終わりだ、醜い話は全部終わり」


『ミカ……』


ミカ「優ちゃんもう大丈夫だよ。これから安全な場所に…」


優「グレンはどこだ。あいつ泣いてた……助けないと」


そしてミカと優の口争いが始まった


この状況でもグレンを助けようとする優


Aは2人の会話を聞きながら滅びの悪に目を向けた


なんて醜い姿なんだろう、と


その瞬間ミカはあの化け物に襲われた


優がなんとかミカを助けた


しかし喧嘩はまだ続く


ミカ「あの悪魔は誰にも倒せない」


Aはミカに歩み寄り上半身を起こした


ミカ「まだ間に合う行ってやれよ」


優「お前を置いていける訳ねーだろ」


ミカ「早く行けよ……バカ」


『‼』


この会話に何年か前の事を思い出す


ミカの希望を一瞬にして消したあの時


___またここで希望が消えるのか

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