約束のキス 〜3〜

62:『裏切り』 ページ3

シノアさんと微笑みを交わした後


何か騒ぎが起きたようにざわめいた


と、同時に大きな鎖に繋がれた箱が出てきた


そして暮人は「どうせ直ぐ死ぬ」と意味深な事を言った


箱から大きな槍のようなものが自由自在に飛び出てきた


A達の所にも飛んできてAは全力で避けた


鳴海隊の人たちはほぼ全員殺された


そして今まで仲間だったはずの兵まで殺された


暮人は柊の者は生かすと言い放った


シノアはそんな暮人を睨んだ


そんな時シノアさんが殺されかけた


『危ない、シノアさん！』


ありったけの声で叫んだ


目を瞑り光景から逃げた


ゆっくりと目を開けるとそこには


『優…ちゃん』


ミカと一緒に逃げた筈の優が立っていた


その光景に驚いてると体が後ろへ倒れた


目を見開く時間も与えずに体が回転して


ポスッと音を立てて何かに打つかる


目を開けると白くて少し血の匂いがするものがあった


上を見上げるとそこには


『ミカ‼』


そう、ミカがいた


Aはミカを抱き締めた


戦場で余裕だな、って言われるかもだけど


嬉しかったんだよ、会えて


ミカ「ごめんね、A」


ミカもAの頭を撫でながら抱き締めた


そんな幸せも束の間


刺されて苦しむ人間の声でミカはハッとなった


ミカ「優ちゃんやっぱり来るべきじゃなかったよ、人間が人間を襲ってる」


そう、見方が味方を襲っている


こんなのどちらが見方が敵が分からない


___味方と敵の裏切り

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