検索窓
今日:2 hit、昨日:24 hit、合計:635,553 hit

第三十二話 ページ33

今回の鬼ごっこはクローネと二人になる絶好の機会だ。





多分、アイツが俺に近づいてきたのには意味がある。






その意図を知らなければならない。







俺は奥に進みながら考えを巡らせる。








「A」

「・・・・?レイ、どうしたの?」

「今何か考えてたろ」

「え?別に何も?」

「嘘だな。何か作戦でもあるのか?」









俺の前に立ち塞がるように立つレイ。








どうするべきか・・・・








人数が居れば、それなりに作戦は立てやすいけど・・・・









「本当になんでもないよ!大人と鬼ごっこをするのは初めてだから、どうしようかと思って!」

「・・・・そうか」









レイが居るってことは、この先にノーマンかエマがいる確率が高い。









なら、








「それじゃ!僕はこっち側に逃げるよ!」









作戦は一つ。







わざとクローネの前に姿を見せ、大人の動きと力、そしてスピードを見定めた後、情報を聞き出す。









レイと別れ、走り出した俺は来た道と同じ方向を進んでいく。







「いた」








そこには、床に耳をつけ音を聞くクローネの姿があった。







なんだろう。







とにかく気持ち悪いな。








なんて思いながら、俺は音を消し木の上に登って、その上を飛び歩く。







そして背後を取ったところで、








「わぁ!」









木から飛び降り音をたてる。








「あら、みーつけた♡」







あの薄気味悪い笑顔と共に振り返ったクローネは、慌てて逃げる俺を獲物を見つけた狼の如く追い回す。







やっぱり大人は俺達とレベルが違う。








一歩の大きさと走るスピード。







それに少しずつ逃げ場を塞ぎながら、まるで誘導しているように追いかけてくるな。







クローネ、思った以上にやるな。








でも、そろそろいいか。







俺は誰もいないであろう丘に逃げ込む。








そこは、岩や木の根、そして少し浅い崖になっていて施設のヤツらは知らない場所だ。








「シスター・クローネ。想像以上に速いね。ビックリしたよ!」








崖の近くで止まるクローネをまるで見下ろすように、俺は岩の上で腰を下ろす。








「貴方もひょろひょろだと思ってたけど、案外速いのね」

「そうかな?ありがとう!あ!時間がないから単刀直入に聞くんだけど・・・」









「何をしに此処に来た」

第三十四話→←第三十一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (758 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1630人がお気に入り
設定タグ:約束のネバーランド , 男主 , 天才   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アニメしか勝たん - 頑張ってください。私はあなたの小説が大好きです。いつもワクワクとした気持ちで見ています。無理する事なく、ちゃんと休んでくださいね。 (2023年1月17日 14時) (レス) @page14 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 滅茶苦茶面白かったです。続きはもう見れないのでしょうか…この先が気になります!更新、何時までも楽しみに待ってます。 (2022年1月26日 8時) (レス) id: 3e0bb8035d (このIDを非表示/違反報告)
ヤイ(プロフ) - とても面白かったです!!!更新頑張ってください!!! (2021年2月22日 21時) (レス) id: a0cd87f974 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです!更新楽しみにしてます。頑張って下さい! (2021年2月18日 13時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうらり - めちゃ続いて欲しい…この後の展開が気になる、っ (2020年12月23日 23時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユピノン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月30日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。