第二歩 ページ2
「やっぱり違ぇなあの三人は」
「あのレベルが一度に３人・・・ハウスに史上初だって」
「あ〜そりゃママも喜ぶわ」
エマ、ノーマン、レイ。
彼らはこの孤児院の中でも優れた人材だ。
《中でも断トツの頭脳を持つ天才ノーマン》
《その天才と唯一互角に渡り合える博識で知恵者のレイ》
《抜群の運動神経と驚異的学習能力で常に他２人に追随するエマ》
「マジ何食ったらああなるんだろ！」
「食べてる物は同じよ♡でも・・・」
「Aは、今回も250点よ！次は300点取れるように頑張りましょうね！」
「またかー！次こそ取れるように頑張る！」
《スバ抜けた運動神経も天才的頭脳もない、普通すぎるA》
「Aだけは分からないのよね〜」
「でも、テストのスコアって毎回同じだよな〜。まるで計算してるみたいに。」
孤児達は、ママに抱きしめられながら笑顔を見せるAに目をやった。
飛び抜けた才能も能力もない彼。
でも彼らは、そんな彼の姿に違和感を覚え始めていた。
ーーーーーーー☆ーーーーーーー
〜貴方side〜
ママに抱きしめられながら、いつもと同じセリフを言う。
僕は決して完璧にはしない。
いつでも、お気楽で"普通"な人間を演じてる。
それが正解なのかは分からないけど、今の俺は"コイツら"に本当の力を見せる訳にはいかない。
「うへっ、ノーマンが鬼だ！」
テストが終われば皆は施設の外に出て遊び始める。
「レイは？」
「パス」
「チェッ、たまには混ざればいいのに。Aは？」
「僕は参加しようかな〜！今回は一番に捕まらないように頑張るぞー！」
「OK、数えるよ！」
レイの隣に座っていた俺は立ち上がり、皆が逃げ込む森の中へと入っていく。
木登り、かくれんぼ、鬼ごっこ。
小さな頃から遊んできた森と広い敷地。
でもこの場所には、決して近づいてはいけないと言われている場所が二箇所ある。
外へと通じる『門』
森の中にある『柵』の向こう。
理由を知るものは、俺以外にも多分いる。
けど、それが誰なのかまだ確信を持てる所まできていない。
だから下手に動けない。
木の上からノーマンが此方へ向かって来ているのを確かめる。
「下りるか」
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アニメしか勝たん - 頑張ってください。私はあなたの小説が大好きです。いつもワクワクとした気持ちで見ています。無理する事なく、ちゃんと休んでくださいね。 (2023年1月17日 14時) (
レス) @page14 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 滅茶苦茶面白かったです。続きはもう見れないのでしょうか…この先が気になります！更新、何時までも楽しみに待ってます。 (2022年1月26日 8時) (レス) id: 3e0bb8035d (このIDを非表示/違反報告)
ヤイ(プロフ) - とても面白かったです！！！更新頑張ってください！！！ (2021年2月22日 21時) (レス) id: a0cd87f974 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2021年2月18日 13時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうらり - めちゃ続いて欲しい…この後の展開が気になる、っ (2020年12月23日 23時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
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