第三歩 ページ3
「A、見つけた」
「アハハ。見つかっちゃった〜。さすがノーマン！」
後ろから肩を叩かれ振り返ると微笑むノーマンが立っていた。
「本当にノーマンは凄いな〜。僕以外に捕まった子居る？」
「ううん。Aが一番」
「マジか〜。今回も一番ノリか〜。仕方ない、僕は先に施設に戻っているね」
「うん、分かった」
「頑張ってね、ノーマン！」
ノーマンの別れ、俺は森を抜け、広い草原のを一人歩き施設へと向かう。
皆はまだ森の中で鬼ごっこの最中。
この自由な遊び時間に、俺は他の孤児とは違う"ある事"をやらなければいけない。
それは、
「おかえりなさいA」
「ただいま、ママ」
食堂へ行き、出迎えてくれたのは優しい笑顔を浮かべるママ。
その前には、見慣れた百枚のカード。
「今日もママとゲームをしましょうか」
「うん！！」
俺も席に着き、ママと共にカードを並べていく。
「それじゃ〜１５秒のうちに全てのカードの順番を覚えて、この紙に書いてちょうだいね。それじゃ、はじめ！」
並べられたカードを完璧に暗記する。
１５秒なくても、暗記なんて簡単だけど余裕がある事に越したことはない。
それに、このゲームでは失敗なんて出来ない。
失敗してしまったら最後、俺は即処分される。
「止め。はい、書き始めて」
手渡された鉛筆と紙に、覚えた通りの順番で１から１００までの数字を並べていく書いていく。
「出来た！」
「あら早いわね！どれどれ････まぁ！今回も全問正解よ！！凄いは！！」
「えへへー！じゃ〜今日も僕の勝ちだね！」
「ええ、そうね！それじゃ〜ご褒美にお菓子をあげましょう。少し待っててね」
「は〜い！」
皆が施設の外で遊んでいる最中、俺はいつもママと一緒に"ゲーム"と言う名の"テスト"を受けている。
皆とやっているテストではフルスコアを取らない、
運動も大して出来ない人間を演じながら、今の今まで生き続けていけてる理由がそれだ。
この最速暗記テストが俺の能力と価値感を上げている。
でも、どうして俺が"死ぬ"ことを知っているかと言うと理由は本当に単純なんだ。
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アニメしか勝たん - 頑張ってください。私はあなたの小説が大好きです。いつもワクワクとした気持ちで見ています。無理する事なく、ちゃんと休んでくださいね。 (2023年1月17日 14時) (
レス) @page14 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
ほしの - 滅茶苦茶面白かったです。続きはもう見れないのでしょうか…この先が気になります！更新、何時までも楽しみに待ってます。 (2022年1月26日 8時) (レス) id: 3e0bb8035d (このIDを非表示/違反報告)
ヤイ(プロフ) - とても面白かったです！！！更新頑張ってください！！！ (2021年2月22日 21時) (レス) id: a0cd87f974 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2021年2月18日 13時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうらり - めちゃ続いて欲しい…この後の展開が気になる、っ (2020年12月23日 23時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
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