20.ガヴェンという男 ページ26
これじゃない、、、これでもない、、、
1冊手に取り、確認して、またすぐにもう一方へと手を伸ばす
(駄目だ…急がないと。時間は限られている)
何百冊と並ぶ資料や書籍本を前にして、気が遠くなりそうになる
(弱音を吐いている暇なんか無い。今まで準備してきたことはなんだったんだ…!!)
再度気を入れ直し次の資料へと手を伸ばす
否、伸ばそうとした
.
.
『おや、先客かね…?』
「っ!?」
バタバタバタッ
あまりの衝撃に、手にしていた資料を床に落としてしまう
.
「たっ、、大公っ……様…!?」
全く気配を感じ取れなかった……
いや、そんなことはどうでもいい…
何故、何故大公が……!?
大公がここに来るなんて情報は何一つ無かった……!!
(……油断した、、まさか大公爵が来るなんて…!)
何か勘づかれたのか…?
否、そんなことはありえるはずがない、
俺の計画は完璧であった
『ちなみに…』
「!?」
するとレウウィス大公は床にばらけ落ちた資料の1つを手に取り、ゆっくりと話し出す
『君は、ここで何をしていたのかね……?』
.
.
.
|
|
|
びっっっっくりしたぁぁ
今日は別館の地下にある資料室の警備が薄くなる日であったために、俺はいい機会だと情報を集めに来ていた
するとなんということか、先に忍び込んでいると思わしき鬼がいるでは無いか…!
(一瞬警備員かと思ったじゃん、ビビらせんなよな…)
にしても、話しかけても尚、警戒の表情を浮かべこちらを睨みつけている目の前の青年と思わしき鬼
この状態、どうしたものか
ふと、手に取った資料に目を通し、また予想外の内容に俺は目を見開く
『……は?、、、お前…』
思わず素が出てしまうくらいには驚いた
「っ…!!」ダッ
それを隙と見たのか、勢いよく部屋から出ようとする青年
『おい、逃げんな』
目敏い俺は直ぐにそいつの首根っこを捕まえ、目の前に持ってくる
『お前………なんで俺の母親の姓を知っているんだ…?』
.
.
.
まぁこれが、俺とガヴェンとの最初の出会いであった訳だが
.
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
1655人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嬢症鬼龍(プロフ) - 白夜ナイさん» ありがとうございます!!楽しんで頂けて何よりです!! (2022年8月4日 12時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - つなさん» 凡人の者です笑ありがとうございます!!ここでの温かいお言葉がいつも身にしみてます。泣 頑張りますね!! (2022年8月4日 12時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - 更新待ってます‼️とっても楽しいです。 (2022年8月3日 17時) (レス) id: 2eef5eaf3b (このIDを非表示/違反報告)
つな - 嬢症鬼龍さん» 天才の方ですか…?初めて読んだのだいぶ前なのに定期的に戻ってきて読んでます笑 めっちゃ好きです!勉強大変だと思いますが、お体に気をつけて頑張ってください!! (2022年7月26日 23時) (レス) id: 2f8ab906b9 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - いちご猫さん» やっと更新しました!!笑 いつも嬉しいコメントありがとうございます!!めっちゃ元気貰ってます泣 夏休みもきっと受験勉強で大忙しですけど、暇を見つけてちょっとずつ進めていきますね! (2022年7月19日 21時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:嬢症鬼龍 | 作成日時:2021年7月14日 1時