19.契約 ページ20
ピ「なんだ、貴様は今自分がどんな立場にいるのか分かっていないのか」
ピーターは自らの銃を構え、俺の顔の中心に標準を揃える
『その威勢はどこまで続くのやら』
俺はそれを気にもせず、扉の方へとむかい、その前の地面に手を付ける
何発か打ってきやがったが気にしない気にしない。
ピ「何をするつもりだ」
『何って…』
こうするんだよ
そう言うと、俺の手から太い木の根のようなものがくねくねと出現し、扉の前を固く塞ぐ
そう、今となっては俺の重要な切り札、吸血樹だ
ピ「どういうことだ……お前は一体…」
そう言い終える前に俺はピーターの銃を破壊し、首元に鋭い爪を当てる
少し切れた喉から血が伝う
それでやっと状況を理解したのか、明らかに動揺した様子を見せる
『災い転じて福となす……なんつって』
まぁ元から災難なんかじゃなかったけど
ニッコリと笑顔を見せれば恐怖の表情を見せる
失礼だなとも思ったが、そうだった。
今の俺の姿、大公だった。
『あれ？やっぱり怖い？今の状況に怯えちゃった？』
ピ「っ……！！くそっ何が目的だっ！！！」
『さっきから言ってんじゃん。協力を頼みたいんだって。
今ここで死ぬか、俺の手を取り仲良ーく協力関係を結ぶか、俺は優しく君に選択肢を与えてあげているわけ』
更に険しい表情になり睨みつけてくる
どうやら俺のこの優しく親切な対応に不満があるらしい。
ピ「………分かった。協力しよう」
『うわ、めっちゃあっさり。もしかしてここでOKして隙をついて殺そうとか思っちゃってる？無理無理』
笑いながら手をフリフリすると、俺の一挙一動にいちいち警戒の色を見せてくる
『だって君はこれから一生、俺の枷に縛られて生きてくんだから』
そう言って俺はピーターの心臓の近くに浅く吸血樹を仕込む
あまりにも傷つけてしまうと、脆い人間はすぐに死んでしまうからね
ピ「な、何をした！！俺の体に何をしたぁ！！！！」
『まぁそんな騒がなくていいよ。大丈夫。君が何か仕掛けたりしてこなければ、それは何も危害を加えないから』
あ、でも根を広げてる過程は結構痛いかも、と言うが何も聞いていない
恐怖一色である。
『まぁ契約関係で裏切りは無しだから。そもそも、元は君が俺にちょっかいをかけてきたんだ。こうなっちゃっても仕方ないよね』
.
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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嬢症鬼龍(プロフ) - 白夜ナイさん» ありがとうございます！！楽しんで頂けて何よりです！！ (2022年8月4日 12時) (
レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - つなさん» 凡人の者です笑ありがとうございます！！ここでの温かいお言葉がいつも身にしみてます。泣 頑張りますね！！ (2022年8月4日 12時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - 更新待ってます‼️とっても楽しいです。 (2022年8月3日 17時) (レス) id: 2eef5eaf3b (このIDを非表示/違反報告)
つな - 嬢症鬼龍さん» 天才の方ですか…？初めて読んだのだいぶ前なのに定期的に戻ってきて読んでます笑 めっちゃ好きです！勉強大変だと思いますが、お体に気をつけて頑張ってください！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 2f8ab906b9 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - いちご猫さん» やっと更新しました！！笑 いつも嬉しいコメントありがとうございます！！めっちゃ元気貰ってます泣 夏休みもきっと受験勉強で大忙しですけど、暇を見つけてちょっとずつ進めていきますね！ (2022年7月19日 21時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嬢症鬼龍 | 作成日時：2021年7月14日 1時
