私が孤児院を出た日.5 ページ10
御子お姉ちゃんと瓜二つ。
そんな乱雑とも取れるドアの開け方に
少し笑ってしまったのはいいとして……。
ポリポリと頭をかきながら、
気だるげに入って来たのはおでこの出た
背の高い男の人。
お母さんが若そうだからなぁ……。
お父さん?お兄ちゃん?
分からないぞ。
別に老けてはないんだけよ?
ママが異次元なだけ。
「あ、凉!お帰り〜。」
「お、只今。
そっちは…Aだったか?」
話を振られているとは思わかなったな。
ちょっと嬉しいや!
「はい!今日から宜しく御願いします!」
自覚もある、かなり弾んだ声で返事を返せば
張り合うかのように明るい笑顔が帰ってきた。
「俺は涼。兄弟で1番上だ。
なんでも言えよ?宜しくな。」
「はい、お世話になります。」
「あ、私は三番目だよ〜。次男が間にいる。」
4人兄弟かぁ、楽しくなりそう。
そんでもって、失礼だが
、意外としっかりしていた凉お兄ちゃん。
なんかもっとガサツかと思い込んでた。
「ところでさ、御子。」
「何ー?」
「太ったか?」
前言撤回しよう。そうしよう。
仲の良い兄妹を横目に見ていると、
声がかかった。
「只今であります〜!」
アニメ声?見たい。憧れるかも。
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作成日時:2020年11月7日 8時