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第4話 戦略 ページ5

レイ「で」

エマ「また捕まっちゃった〜っ」

レイ「ラスト1人で10分持ちこたえたぞ。」

A「新記録じゃん!」

エマ「くやし〜なんで!?なんでノーマンあんなに強いの?
私かけっこじゃ負けたことないのに、鬼ごっこじゃ勝てたことないよ!」

レイ「…問題。現状ノーマンにあって、エマにないものなーんだ?」

エマ「え!?いっぱいありすぎて…」

A「多分、今エマが思い浮かべてるもの、全部違うよ。」

エマ「え!?なんで、分かるの!?」

A「そりゃ、分かるよ〜!」

レイ「戦略だ。
確かに単純な身体能力ならエマの方が上だろう。
でもノーマンは(ココ)が強い。ハンパない。
そしてこれは鬼ごっこ。まさに戦略を競う遊びなんだよ。標的がどう動くか、「鬼」がどう攻めてくるか、状況を観察・分析し、常に敵の()を読んで利用する思考が必要になってくる。
身体をフルに使ったチェスみたいなものだ。」

エマ「鬼ごっこが?」

レイ「少なくとも、こいつがやってんのはそういう遊び。」

ノーマン「そこが鬼ごっこの面白さでしょ?」

レイ「な?だから、強いんだよ。」

A「──じゃあ、レイにもあるんだ!“戦略”!」

ノーマン「ある(・・)どころか、レイは僕なんかよりずっと策士だよ。」

レイ「オイ、買いかぶんな。」

エマ「敵の()を読む…か…」

────────────────

ナット「やっぱ違ぇな、あの4人は。」

ギルダ「あのレベルが一度に4人…ハウス史上初だって。」

ナット「そりゃママも喜ぶわ…」

ギルダ「中でも断トツの頭脳(・・)を持つ天才ノーマン。
鋭い聴覚(・・)とエマに匹敵する身体能力(・・・・・)を備えているA。
ノーマンと互角に渡り合える博識(・・)知恵者(・・・)のレイ。
抜群の運動神経(・・・・)と驚異的学習能力(・・・・)で常に他3人を追随するエマ。」

ナット「マジ何食ったらああなるんだよ!!」

ギルダ「食べてる物は同じよ♡きっと私達とは神経系の出来が違うんだわ。」

フィル「シンケーケー?」

ドン「要するにバケモンなんだよ!施設(ハウス)が生んだバケモン!
だが、常人には常人の戦い方がある!」

第5話 別れ→←第3話 「門」と「柵」



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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時

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