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第23話 遊びという名の訓練 ページ24

数日後_

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エマ・ノーマン・レイ『「鬼ごっこ」?』

A『うん、鬼ごっこ(・・・・)
お兄ちゃんと私が鬼で、みんなが逃げるの。頭と(・・)体を使って。』

ノーマン『遊びのフリをした“訓練”ってことか…』

A『うん。遊びのフリならママにもバレないし、みんなの逃走の基礎力は上げられると思う。
体の使い方は私とエマが、頭の使い方はお兄ちゃんとレイが教える。』

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ラニオン「おっと!ノーマンとAはこういうの見てるんだっけ…
じゃあこっち消して、逆側の道に跡つけとこう。」

A「正解。」

私は微笑んで、ラニを追った。

一通り捕まえた後、みんなで集まっていると、足音が聞こえた。

──レイや他の子達の足音じゃない。

クローネ「楽しそうね、鬼ごっこ。私も混ぜて♡」

振り返ると、ニヤッと笑ったシスターがいた。

レイ「は?どういうこと?」

クローネ「みんなと仲良くなりたいの。鬼ごっこしましょう。」

レイ「…邪魔しに来たか?もしくは調べに…」

ノーマン「問題ない。何も出ないよ。
僕らは皆、レベルの高い鬼ごっこで遊んでいるだけ。邪魔されることもない。」

エマ「“チャンス”だよね!」

A「敵を知る“チャンス”!」

レイ「ああ、そうだな。」

これは“探り合い”

クローネ「勝負の時間は20分。私が「鬼」よ。みんな逃げきってね♡」

レイ「さて、敵はどう動く?」

ノーマン「これだけ多くの子供を集めたけれど、20分という時間制限つき。
恐らくシスターはまず僕らから探す。狙いは年長者(ぼくら)6人だろうからね。
まずは年長者(ぼくら)。そしてその途中で見つけた弟妹(みんな)を根こそぎ捕まえていく…」

A「来た!」

私の合図に、みんなバラバラに逃げる。

木に登り、下の様子を伺う。

シスターはマークを切り抜いた「木の葉」、「花」や「文字」で、年少者をおびきよせて捕まえていた。

ナットやアンナ、トーマの動きまで完全に読んでいる。

ここ数日で皆成長したけどほんの(・・・)数日。

個々での逃走はまだキツそう…

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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時

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