第22話 通知 ページ23
レイ｢かもな。
個人の信号を特定できない、｢確認｣なしには位置がわからない、門や塀に近づいても“通知”一つしない。俺達に埋められている発信器は、機能としては割と甘い。
でも埋めている、なぜか。発信器さえ
ノーマン｢待って。それってもし“通知”をするなら
エマ｢えっ｣
レイ｢その可能性もあるわな。｣
A｢どういうこと？｣
レイ｢壊れたら追えない、壊れなきゃ追える。
じゃあ壊れた時だけすぐわかるようにしようってことだよ。例えばアラームとかで。｣
エマ｢“壊したらママに知らせる”？｣
レイ｢まぁ“通知”なんてものが実際
ノーマン｢でもママが僕らにわざと発信器の存在を教えた点を考えると…｣
A｢“教えても問題ない”ってこと…？｣
ノーマン｢うん。簡単には否定できない…｣
レイ｢迂闊に触って壊すのも危ない…｣
ノーマン｢壊すのはあくまで逃げる時｣
エマ｢えぇえ!!?でも、じゃあどうやって壊し方…!!!｣
レイ｢それなんだけど、この｢形｣と｢大きさ｣ちょっと思い当たることがある。
この件は俺に任せてくれないか？｣
ノーマン｢
レイ｢ああ。｣
エマ｢レイが言うなら｣
A｢任せた。｣
ノーマン｢あとは｢
“みんなママを信じきっていること”と“多分、真実に耐えられないこと”が問題だな…｣
エマ｢｢嘘ついて連れ出す｣とかになるのかな…｣
レイ｢それと単純に“
エマ｢レイ!!!｣
ﾌﾞﾝｯ
エマは持っていたボールを、レイに投げつけた。
ﾊﾟｼｯ
レイ｢でも、事実だろ？
運動が苦手な奴もいるし、ロクに歩けない赤ん坊もいるんだぞ。｣
ノーマン｢…｣
A｢ねぇ、それについて考えがあるんだけど！｣
ノーマン｢えっ｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年6月6日 2時
