白鳥沢の病弱お姫様２【HQ】

好きだから ページ14

・




「…先生、いない……えっと確かこっちに…あ、あった。ベッドに座って手出して」



川「うん」スッ



結構腫れてる



…今日の練習は出れないかも



私ってなんでこんなに役に立たないの？



…違う、役に立つとかの問題じゃない



私が、私そのものが【邪魔】



ギュッ「…たい、ち？」



川「…良からぬことを考えてんじゃないの？」



「っ…だって」



川「Aがいてくれてすげぇ助かってるよ。いっぱい働いてくれるし。…こんなの、俺がちょっと弾くのミスっただけだし、そもそもノーコンな1年が悪いんだし」



「……ごめん、ごめんね…太一、ごめ」



川「俺、Aのこと好きだから」



「………ぇ」



川「好きな子を守るの、普通じゃない？……ま、この気持ちあんまり言う気無かったし気づいたのも最近だからかあんまり気にしなくていいよ」



「…なんで、私なんか」



川「…惚れたのに理由なんかなくない？いや、あるかもしれないけど俺の場合賢二郎に気付かされた感じだし」



「……ご、ごめん…」



川「ん、分かってる。…親友のままでいいよ。俺、Aの負担にはなりたくないから」



「…太一って、優しすぎるよね」



川「褒め言葉をアリガトー。じゃ、戻るぞ〜」



「……ありがとう、太一。なんか気持ち楽になった気がする」



川「そりゃ良かった
(…俺に脈がないのは分かってたし。賢二郎先に言ったの知ったら怒るかな〜)

みんながいるから→←怪我

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す