025 『衰退』 ページ27
―――― 5−25 ――――――
今終わったばかりの音駒高校男子バレーボール部の近隣の高校との練習試合の成績だった。
音駒高校男子バレーボール部は此処等では名の知れた強豪である。
少なくとも此処等の地域で普通負けることはない。
しかしこの成績は圧倒的だった。
誰もが音駒の勝利を称賛する……………筈だった……。
この点数、『25』は音駒高校ではなくその対戦相手の高校だった。
音駒の腕が落ちたわけでも対戦相手校が急激に成長したわけでもない。
ならばなぜこんな戦績になったのか。
理由は簡単だ。
チームワークがとれなくなったからである。
『夜久 衛輔』というチームの要にして守護神がいなくなった音駒はどこかポッカリと穴が空いたように力を半減させた。
しかし理由はそれだけでない、リベロは他にも居るしいくら夜久が上手いと言ってもメンバーが代わっただけでここまでの点差はまずつかない。
最も大きな理由はチームを包む空気にあった。
夜久が転校したと聞いて以来、終わり方が終わり方だっただけにチームの空気は悪化、連絡をとろうと試みる度に失敗、その度にチームの空気は重苦しさを増した。
そんな空気に耐えかねてか夜久が居なくなったことに対するショックからか、はたまたどちらもからか部活を休む部員が続出。監督も何も言ってくれず、一人、また一人と練習をしなくなった。
練習もせずメンバーもいなくなり空気は悪いうえに練習試合だからと半ば強制的に集められた、そんなチームが試合で結果を残せる筈がなかった。
悲惨な敗北をしたというのに部員は誰一人としてそんなことは考えていない。しかしそれは前向きな気持ちから来るものではなく、それを上回る絶望から来るものだった。
そんな部員達に話しかけることすら出来ずに帰る帰り道、明日こそは今まで通りの練習を、と心に誓い主将、黒尾 鉄郎は帰路についていた。
しかしその誓いはまたしても残酷な報せに打ち砕かれてしまう。
「夜久が死んだ」
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阿須波(プロフ) - 雪猫さん» うぐ……言うてくれるな (2016年11月25日 18時) (
レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 阿須波さん» だねw誤字脱字無くなったと思ってたのにw (2016年11月25日 17時) (レス) id: 4502338fd1 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 雪猫さん» ぽっちゃりみたいになってしまった(笑) (2016年11月25日 17時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 阿須波さん» ぽったりになってるよー←ぴったりの間違いでは？ (2016年11月25日 17時) (レス) id: 4502338fd1 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - レモンジュースさん» いやー僕の名前実在の神様の名前を元にしてるんだけどこのストーリーにぴったりだったからｗ ちなみに足場と旅立ちの神様で宮中の守護神、夜久さんにぽったりでしょ？ｗ (2016年11月25日 17時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
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