001 『無常観』 ページ3
よく晴れた空、その下で大あくびをする私は音駒高校三年三組、名前は『
まぁそんなことはどうでもいい。重要なのはこれから起こることだ。
そう、明るい一日が待っていると思っていた矢先それは起こった。
教室に入り友達と暫く喋っていると先生が入ってきた、どこかいつもより険しそうな顔をしている。そう考えていたらいきなり大きな声で喋り始めた。
「お〜い、静かにしろ、大事な話がある」
大事な話…なんだろうか、雰囲気から察するに明るいものではなさそうだが……
「転校していってしまう生徒がいる、ウチのクラスではないが知っている奴も多いと思う、五組
の夜久衛輔だ」
先生が言い終わると教室がざわつく、どうやら知っている人は相当いたようだ。ただ私の反応は違った。絶望感とも言うべき感情に包まれていたのだ。自分で言うのもなんだが仕方ないだろう、三年間思いを寄せ続けた相手が何の接点もないままもう二度と会えないようになるかもしれないというのだ。
ホームルームが終わる、音楽室へ移動教室で移動していくクラスメイト達につられるように教室を出た私は音楽室へは行かず下駄箱へと向かっていた、カバンも持たずただ歩き続ける、誰ともすれ違うことなく校門をくぐり、裏山を登る。頂上まで着くと街全体が見渡せた。
何でここに来たのかはわからない。きっとどこでも良かったんだろう、最愛の人がいなくなった無常観というのは想像以上に、否、想像できないくらいに大きなものだった。
夜久と何か特別な関係があった訳ではない、それ以前に友達ですらないし話したこともない、しかし生まれて始めて抱いた『恋』という感情を向けていた相手が何の前触れもなく、接点すら持つことができず消えてしまう、その悲しみとも言えぬ無常観は計り知れないものであり、二度と味わうことのできない様なものであった。
「(……どこ行くんだろう…)」
夜久がどこに行くのか考えてみる、だが直ぐに考えるのを止めた。知ったところで会える訳じゃない、会えたところで何かある訳じゃない、そう考えるたびに虚しさは大きくなっていった。
授業の始まりを告げるチャイムが聞こえてくる、今頃私がどこに行ったのかちょっとした騒ぎになっているだろう、戻ったら怒られるかな、なんて考え少しでも無常観を拭う為にチャイムの聞こえる方向へ足を進めた。
「え？」
しかしそこに地面はなかった…
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阿須波(プロフ) - 雪猫さん» うぐ……言うてくれるな (2016年11月25日 18時) (
レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 阿須波さん» だねw誤字脱字無くなったと思ってたのにw (2016年11月25日 17時) (レス) id: 4502338fd1 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 雪猫さん» ぽっちゃりみたいになってしまった(笑) (2016年11月25日 17時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 阿須波さん» ぽったりになってるよー←ぴったりの間違いでは？ (2016年11月25日 17時) (レス) id: 4502338fd1 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - レモンジュースさん» いやー僕の名前実在の神様の名前を元にしてるんだけどこのストーリーにぴったりだったからｗ ちなみに足場と旅立ちの神様で宮中の守護神、夜久さんにぽったりでしょ？ｗ (2016年11月25日 17時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
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