014 『告白』 ページ16
主将の一言で場が静まり返る、それは主将の言葉だからでなく内容によってもたされたものだった。
夜久衛輔が転校する……否、転校『した』。
すなわちそれは信頼し絶対にいなくならないと確信していた
訪れた静寂、必然として訪れたこの空間で、初めに口を開いたのはこのメンバーの中で最も活発と言える山本だった。
「転校したって…どういうことっすか? 冗談っすよね?」
誰もが思っていたことを口にした山本の発言に、部員は一斉に答えるであろう主将を見た。
しかし返された言葉は誰一人として望むものではなかった。
「……そのまんまの意味だ、『昨日』アイツは転校『した』」
当然のように再び静寂が訪れる次にその静寂を破った人物は、夜久衛輔という人物を深く信頼し慕う人物、芝山優生だった。
「もう……『会えない』って事ですか…?」
ここにいる誰もが最も気になり、そして最も肯定されたくない事を口にした芝山は自分の言った言葉の重さに気が付いたのか元から気づいていたのか、口を固く閉じ、俯いてしまった。
そして、その問いは『肯定された』。
「……言った通りだ、もうアイツは転校した」
直接『会えない』言わなかったがこの場の雰囲気、そして話す内容、それは遠まわしに、そして確実に『そうだ』と言っていた。
「そんな…そんな事夜久さん一言も言ってなかったじゃないですか!！」
リエーフが叫ぶ、何時もならここにいる全員『煩い』、と叱っていたのであろうが今はその姿はなく、誰もが同意の目で黒尾を見つめた。
「ちっ……何時も通り過ごしたかったんじゃねぇの? お前らに行っても騒ぐだけだろ」
黒尾の言葉に言葉を詰まらせる部員達、誰もが唖然とし口を動かさないこの場で、最初に言葉を発したのは山本だった。
「転校したって…どういうことっすか!？ 俺らそんな話聞いてないです!」
まるで死んだような顔をしていた部員たちは生き返ったようにはっとし、主将が答える前に山本に続いた。
「帰ってくるんですよね!?」
「どこ行ったんですか!?」
「嫌ですよそんなの!」
「どういうことっすか!?」
言い寄られるが嫌な顔一つせず黒尾は答ようとする、しかしそれは冷静によるものでなく無常観によるものであった。
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阿須波(プロフ) - 雪猫さん» うぐ……言うてくれるな (2016年11月25日 18時) (
レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 阿須波さん» だねw誤字脱字無くなったと思ってたのにw (2016年11月25日 17時) (レス) id: 4502338fd1 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 雪猫さん» ぽっちゃりみたいになってしまった(笑) (2016年11月25日 17時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 阿須波さん» ぽったりになってるよー←ぴったりの間違いでは？ (2016年11月25日 17時) (レス) id: 4502338fd1 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - レモンジュースさん» いやー僕の名前実在の神様の名前を元にしてるんだけどこのストーリーにぴったりだったからｗ ちなみに足場と旅立ちの神様で宮中の守護神、夜久さんにぽったりでしょ？ｗ (2016年11月25日 17時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
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