ケーキ優先 ページ44
同じ間違いを何度も何度も……!
丁寧に保冷剤が入ったお菓子の箱。
ケーキ、あったまっちゃう…!
申しわけないけど、トド松さんに電話して聞こう…。
『すみません…トド松さん』
「どうしたのAちゃん?今から来てくれるんだよねっ。」
嬉しそうなトド松さんの声。
わああごめんなさい…!
『あの…迷ってしまって…』
「え!大丈夫!?今どこ!?」
おずおずと言えば心配し切った様子で声が返ってくる。
『公園なんですけど…繋いだまんまで説明してもらっても…』
「Aちゃんーーーー!??」
その時聞こえて来た声。
じ、十四松さん!?なんで!?
「どうしたのAちゃん!!大丈夫!?」
彼の声もまた、こちらを心配していることが伝わって来て申し訳なくなる。
『あ、あの十四松さんと会った公園で、また道がわかんなくなりまして……』
口に出すと更に馬鹿だ…。十四松さんに教えて貰おう…。
「今行くね!!」
…………え!!?
十四松side
やったーーー!!Aちゃんが来るーーー!!!
ばっと飛び上がってたら母さんに怒られてしまったので、床の拭き掃除を始める。
トド松の楽しげな声がして、見てみれば電話をしている。どうやら電話の相手はAちゃん。
そんな姿になんでか心がきゅっとなる。
…Aちゃん……。
「え!大丈夫!?今どこ!?」
じわっとした胸の辺りを抑えると、トド松の声色が変わる。
!?非常事態!!?
頭に公園でたった一人で迷っていたAちゃんが浮かぶ。そしたら、放っておけなかった。トド松のスマホを取って彼女を呼ぶ。
「どうしたのAちゃん!!大丈夫!!?」
彼女は恥ずかしさ半分、申し訳なさ半分、といった感じで説明をする。
やっぱり!
「今行くね!!!」
気がつけばそんなことを言って、彼女のいる場所に向けて身体が動いていた。
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作者名:なえ | 作成日時:2016年8月13日 13時