まだかまだか ページ43
トド松side
今日はAちゃんが来る日なんだよね…。それで楽しみにして早起きしたんだけど…。
全員起きてるんだよ!わかりやすすぎるよ!!
…まあ、ボクもだけど…。
みんな普段だったらパチンコだったり、ナンパだったり行く以外は昼にならなきゃ起きないのに!
しかも母さんまでいるし…。
そういえば、時間決めてなかった!やっと肝心なことに気が付く。うわ、こんなこと普段ならしないのに…。思わず唇を噛むと、横からおそ松兄さんがだれた様子でこちらにもたれかかる。
「なあ、トッティー…Aちゃんまだなのー…」
てかこっちが聞きたいし!
その時したスマホの通知音に全員が覗き込む。
あ、集まんないでよ!
「お、今からくんの!?」
「カラ松ガールの為にも、部屋をbeautifulにする必要があるな…」
「珍しくいいこと言ったね!掃除しよっか!」
「まあ、いいけど…」
「わーいAちゃんだー!!!!」
全員がわいわいと言いながら十四松兄さんを筆頭に騒ぎ始める。
あーもう、バタバタしないでよね!
「やめなさい!ホコリが立つ!」
鶴の一声とでも言うのだろうか、騒ぎは収まり黙々と6人は掃除を始める。さすが母さ…
「で、もちろん母さんにも会わせてくれるわよね?」
彼女はこちらに爽やかな笑顔を向けた。
………うん、さすが母さん。
「いちお言ったけど…期待しないでよね。」
「あら、わかんないじゃなーい」
母さんが言ったと同時に返ってきた返事。丁寧で気遣いに溢れている。
「OKだって…」
「やっぱりね!さすがAちゃん…ってとこかしら。」
「いや、会ったことないじゃん!」
「お菓子も母さんと父さんの分まで買ったって…。」
「お菓子!?やったーー!Aちゃん早く来ないかなっ!!」
「そ、そこまでしてもらっていいのかな!?」
「なーに、問題ない。その分もてなせばAはきっと満たされ…」
「……うるせえ」
「ぐは!!」
「やべー、超楽しみだわー」
いつものやり取りに顔をしかめていると、母さんがこちらに向き直って笑って言った。
「にしても、ほんとにいい子ねー!」
「……うん」
いい子、いい子なんだよなあ…。Aちゃんのことを思うと何だかやり切れない感情がする。穏やかな暖かいもののような、こらえきれない熱いもののような…。
「トッティー手伝ってー!」
「あ、うん!」
呼びかけに応えて、考えを止めた。
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作者名:なえ | 作成日時:2016年8月13日 13時