眠り姫が起きました ページ27
んん…?騒がしいな…。
沢山の人の声がする。
強い眠気の中、なんとか明かりの中目を覚ますと、騒ぎは急に小さくなった。
「Aちゃん?」
まだ微睡みの中にいるわたしに、優しく可愛らしい声。
あ、この声は…?聞き覚えのある声に顔を上げる。
……て誰!?そもそも顔が分からない!!え何で顔が分からないの!?
そこまで思考を巡らせて、自分の欠かせない相棒が無くなっていることにようやく気がついた。
あ!!
眼鏡がない!!?
眼鏡がない…それはド近眼のわたしにはかなり危険な状態を意味する。眼鏡がないままで歩けばいつもよりもトラブルに巻き込まれることは確定!
今声かけてくれた方は…誰だ!?
わたしの衰えきった裸眼視力で伝わる情報は人が何人かいる。……それだけ!
必死に目を細めてなけなしの視力を働かせる。この人は…
服の色は…暖色系?おそ松さんは確か赤いパーカー…。おそ松さん…?かな?
『少しすみません…』
「え?」
顔をぐっと近づける。うん、このぐらいなら…あ、顔真っ赤っかになってる。おそ松さんで合ってるっぽい?
安心しかけたときに、服の正しい色が分かった。
……いや違う!服ピンクだ!
誰!?
オロオロしたわたしを見かねたのかピンクのパーカーの方は声をかけてくれた。
「Aちゃん…トド松です…。」
ま、間違ったーーーー!!
しまったあ!!
トド松さん!スタバァで会ったのに!
『す、すみません…』
「…いや、大丈夫…。」
大丈夫じゃないっぽいね…。ほんとにすみません!
『わたしすっごい近眼で…。あの、わたしが掛けてた眼鏡取ってもらっていいですか…』
「眼鏡ってこれ…?」
若干ニヒルな声がする。よ、良かった……。
その場に留まり、声の主が自分にメガネを持ってきてくれるのを待つ。
……ん?メガネが、来ない………
周りにいる人達は誰もこちらに来る様子は無い。誰が言ってくれたのか分かんないけどこれって……
……眼鏡渡してくれないってことですか!?困りますよ!!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
102人がお気に入り
「おそ松さん」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なえ | 作成日時:2016年8月13日 13時