お水はただ ページ22
若く言われて少しムッとしてしまう。いや、私の場合若いんじゃない、子供っぽいって言われてるんだ…。
「Aちゃん?」
おそ松さんが声をかけてくれる。うん、おそ松さんは悪くないよね…。
『…なんですか。』
「はいこれ、引越し祝い。」
引越し祝い?みるとコップは透明な液体で満ちていた。…お水?チビ太さんニートって言ってたしな、お金ないのかな?でも、お祝いなんて言われると嬉しいな。
『ありがとうございます、いただきますね!』
彼にお礼を言ってコップの中の液体を胃に流し込む。
ごくっとお水…お水?
な、なにこれ…?
飲みほしちゃったよ…?
独特の苦味とアルコールのきつさが舌に徐々に触れて、体の芯に押し寄せて来る。
「一気とかやるねー、Aちゃん!」
「おいおそ松!なに飲ましてんだ!てやんでえ!」
「大丈夫だよ、Aちゃん、美味しいよねー?」
二人がこちらに向かって喋っているのをぼんやりとした頭で見る。あ、そっかあこれって……
『…おしゃけ?』
一言を境に、意識が飛んだ。
な、なんか気持ちいいー…お酒始めて飲んだーー…あんまり美味しくないんだねーー!だけど世界がふわふわしたような感じ!感じたことが無いような……。
『えへへー、なんか楽しいれすねぇー!』
喋ってみると笑いが漏れてそんな自分にますます笑ってしまう。
「そ、そうなの…?」
おそ松さん…酔ってる?顔赤い!
『お酒、初めてだったんですよー、あはは!』
チビ太さんが冷めた目でおそ松さんを見てる?ような気がする?でもいっか!まだ欲しいな…
『もう一杯くれませんかー?』
空になったコップをおそ松さんの前に突き出す。Aはふにゃっと笑いながら彼に近づく。声も浮ついており明らかに悪酔いしている。
「!?ダメだって!」
そんな彼女を制する。
『ええー、なんでですか!おそ松さんも顔赤いですよー?飲んでるでしょー、わたしもいいじゃないですかー…』
その途端彼女は目を潤ませて上目遣いで彼を瞳に捉えた。
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作者名:なえ | 作成日時:2016年8月13日 13時