お知り合い ページ18
『はい、ところでお名前をお聞きしても…』
「ああ、オレは松野家の次男。松野カラ松だ。よろしくな。」
彼はもうサングラスをかけ直し、わたしに名前を教えてくれた。
『ありがとうございます。わたしはAAです。トド松さんたちはカラ松さんと兄弟ってことですか?』
「ああ、そうなるな。ところでこれからAはどこへ行くんだ?」
『わ、わすれてたーーーー!』
「!?ど、どうしたんだカラ松ガール…」
『買い物に行くんでした!!忘れてました!』
急いで向こうのスーパーを見る。
「ただ今より、閉店三十分前となりましたので、タイムセールを行なわせていただきます…」
せ、セールですってーーー!!?
「おひとり様限定商品盛りだくさんとなっております…」
なんてよい放送なんでしょう!?行かなくては!
『すみませんカラ松さん!わたしスーパー行かなきゃなんです!』
そういってわたしは頭をさげ、走りだそうとした。その時肩に手を置かれる。
「待ちな、カラ松ガール。オレもそこへ行こうと…」
カラ松の言葉を待たずしてAは彼の手を取る。
「!!?」
『なら行きましょう!あと三十分しかないですよ!』
そして彼の驚いた表情にも照れた表情にも目をくれずに目的地へ走り始めた。
カラ松さんと一緒にスーパーを巡るうちにカゴはいっぱいになっていた。
『ほんとうにありがとうございますカラ松さん!たくさんカラ松さんのおかげで買えました』
返事が返ってこないことを不思議に思い目をやる。彼の顔が赤く染まっているのに目が止まる。
『…カラ松さん?』
「あ、ああA…。そろそろ、手を離すのはどうだろうか……」
!!
カラ松さんの言葉で自分の手が彼の手に重なっていることにようやく気が付き慌てて離す。
『…!?……す、すみません……。』
さっと手を離したつもりだったが、どうやらもう遅かったようだ。自分の顔に熱が登り始める。
「いや……」
熱を冷まそうと奥の方に目をやろうとすれば、自分と同じくらいに熱くしているであろうカラ松さんの顔を見つけてしまう。あ、こういうのダメだ…!湯気が出るのではないかと思うくらいに照れてしまい弁解の言葉が出ない。
自分からこんなことしといて……
申し訳なさを覚えながらも、結局何も喋れないままに店を出た。
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作者名:なえ | 作成日時:2016年8月13日 13時