番外編「私の過去」 ページ31
「A…お母さんたちのことを悪く言う人たちのことなんて、気にしなくていいのよ」
「でも、でもお母さん…」
「いいから」
お母さんの言葉は幼い私を黙らせるほどの威圧があった
「は、はい」
私は素直に頷くしかなくて、納得いかないという気持ちは押し殺した
それがお母さんの能力だっていうのは後で知ること…
「A！起きて！逃げるわよ！」
夜遅く、お母さんに叩き起こされた
「な、何？」
「早く、起きて！殺される！」
え？
意味がわからない
なにを言ってるんだ？コロサレル？
「出てこい！悪魔め！」
「逃げても無駄だぞ！ここにいるのはわかってるんだからな！」
「火だ！火を炊け！！」
外から男たちの罵声が聞こえてくる
あの男たちもなに言ってるの？
わからない、わからないよ私…
「Aは逃げて！ここはお母さんが食い止めるから！」
そうしてお母さんは入り口に立った
「やだ、お母さん、私と一緒に…」
「二人で行ったら、逃げきれなくなるから…Aだけは逃げて…」
優しい＿＿＿＿＿＿＿＿＿すごく優しい笑顔だった
そうしてお母さんは私たちの家がある小高い丘の上に一人で立った
お母さんの背中を明るい月が照らした
そう、それはもう美しい…とても美しかった
「私を殺したいならかかってこい…殺せるものならな…」
見下したように大衆を見るお母さん
「Aにはその小汚い手では触らせない」
お母さんは、強い
強いけど…
優しすぎる
私はお母さんの最後の頼み
だから逃げる
「あら？女の子？」
私は力尽きて森で倒れているところを村の住人に拾われた
でも、そこの村を私は滅ぼした
逃げて、逃げて、逃げて
また力尽きたところを『大神村』の村人に拾われた
- 金 運: ★☆☆☆☆
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松々先輩(プロフ) - 青い薔薇さん» ありがとうございます！！初の小説なので嬉しいです！ (2019年6月23日 19時) (
レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
青い薔薇 - おもろい��(ﾟДﾟ)やべえ (2019年6月23日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
縷々 - 面白いよ！頑張って！ (2016年11月25日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
Dahlia(プロフ) - 面白いよ！ (2016年11月18日 22時) (レス) id: 688c509492 (このIDを非表示/違反報告)
★ほしおんぷ☆ - 頑張って！ (2016年11月18日 8時) (レス) id: eadbc77912 (このIDを非表示/違反報告)
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