廿弐 ページ24
「もうヤダァ…」
「は？何が？」
「うぅ…しんない」
今は次の村へ行く途中だ
「歩くの疲れたの？」
優しい声で聞く緑葉
優しいよなぁ
「とか言ってたらついたね！」
黄耆が指差す先を見ると、小さな小さな集落があった
「村というより、集落？って感じ」
激しく同意
「ま、話聞ければそれでいいだろ」
赫はいつまでたっても適当だなぁ
「あの！すみません」
黄耆が一人の男の人に話しかける
「僕たち…」
「能力者だろ？長はあっちだ」
そういってその中で一番大きい建物を指す
なんか、私たちが来ることがだいぶ前からわかっていた、みたいな口調だった
なんか怪しいなぁ
「こんにちは」
暗い暗い部屋の中
何も言えないような雰囲気が立ち込めている
その中で光るような声が聞こえて、そっちを反射的に見る
そこに立っていたのは、白髪に澄んだ青い目の女性
「綺麗…」
緑葉が思わずため息を漏らす
「ありがとう」
女の人は優しく笑った
「あの、ここに来たとき、男の人に道を聞いたんですけど、俺たちがここに来ることがわかっていたみたいな口調だったんですが、どうしてでしょうか？」
赫が落ち着いて聞く
ああああああああああ
かっこいいいいいいいいい←変態
「私の能力が「千里眼」だからかな？」
その質問にも動じずに答える
「複写してもいいですか？」
あ、これは失礼だったかな？
「あ、あの、何か不快だったなら謝りま…」
「あなた、複写ができるの！？」
「え？あ、ま、まぁ」
それがどうかしたのかな…
「世界を変える子…」
「え？」
何それ
「私の能力なら、複写しても構いません」
さっきとは打って変わって、落ち着いた雰囲気に戻る
なんだったんだ
「変わってたな。あの人」
帰り際、赫が呟く
「うん…」
私はあの人が言った意味が理解できなかった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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松々先輩(プロフ) - 青い薔薇さん» ありがとうございます！！初の小説なので嬉しいです！ (2019年6月23日 19時) (
レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
青い薔薇 - おもろい��(ﾟДﾟ)やべえ (2019年6月23日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
縷々 - 面白いよ！頑張って！ (2016年11月25日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
Dahlia(プロフ) - 面白いよ！ (2016年11月18日 22時) (レス) id: 688c509492 (このIDを非表示/違反報告)
★ほしおんぷ☆ - 頑張って！ (2016年11月18日 8時) (レス) id: eadbc77912 (このIDを非表示/違反報告)
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