【俺の彼女】長谷川慎 ページ36
.
慎「俺の彼女になれば？」
この人は何を言ってるんだろう
幼馴染みの長谷川慎
同じ高校に入学して
同じような生活を送っていたのに
クラスが変わり、つるむ友達が変わって
前にも増して、夜遅くに家を出たり
朝まで帰らなかったりしていた
反抗期だからか、口の利き方も更に悪くなって
幼馴染みの彼にまで、心配をかけていたらしい
親は、小さい頃から仲のいい
私たちに結婚してほしいと思っていて
いつも、慎に私の子守りを頼むんだ
「何それ」
慎「告白、なんだけど」
「親に言われただけでしょ。何本気になってんの」
慎「本気だよ。俺の気持ちも、お前にある」
「…は？マジで言ってんの？」
慎「そうだね…マジだね」
実は、私が不良っぽくなったのは
きっと彼の影響も少なからずある
慎も今は、清純優等生ぶってるけど
根っからのヤンキーで喧嘩が強い
負け知らずだったからか
根性がかなり据わっていることは
この辺では有名だ
だからこうやって
柔らかい雰囲気で話していても
ふふって可愛く笑っていても
目が笑ってなくて、真剣な話なんだって
空気で読み取れる
この鋭い目と、空気の重さには
私も耐えられず、背筋がゾクッとするほど
恐怖を覚えさせられる
「…誰が慎の彼女なんかになるかよ」
慎「ふ…まぁいいや。お子ちゃまにはまだ…分かんないか」
「は…誰がお子ちゃまっ…」
ピコン(LINE)
「友達来たみたいだからもう行く」
慎「ダーメだってば。こんな夜遅くに女の子が外歩くなんて」
「…うるさ、親かよ」
部屋から出ていこうとする私の腕を
掴んだ彼の手を振り払った
彼の目は鋭いままで
空気の重さにも耐えるのが必死で
声が少し震えた
「…自分、だっさ」
小さい頃から慎には、守ってもらってばかり
もう守られなくたって
私は一人で大丈夫だし、友達もいる
いつまで慎に守られなきゃいけないの？
友達と合流してコンビニの前にたむろしたり
場所を変えては、集まった仲間と朝まで一緒にいる
何故かそれだけで楽しいんだ
そろそろ帰ろうかという時間になり
友達と分かれ、ひとりで歩いていると
後ろから男2人の声が聞こえた
男1「は、こないだの奴じゃん」
男2「おい、久しぶりだな」
んー？多分…前に友達と一緒にからかった
っていうか、邪魔とかうざーとか
言っただけだと思うんだけど
その後言い返してきたから
友達が男の胸ぐらは掴んでたっけな
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1699人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
−1010(プロフ) - こんばんは！以前からそら。さんの作品を拝見していました！もしサイトの移行されていましたら、可能でしたら教えていただきたいです(*^^*) 急かしているつもりはありませんが、嫌な気持ちにさせてしまいましたらすみませんzro゛ (2022年4月10日 20時) (
レス) id: 2a853c864b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - こんばんは！サイトの移行はいつ頃になりそうでしょうか？とても楽しみにしております。 (2022年1月28日 2時) (レス) id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - おかえりなさい！更新、ずっと楽しみにしておりました。サイトで再活動、楽しみにしております。 (2021年12月29日 4時) (レス) @page48 id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
けんきち(プロフ) - おかえりなさい。ずっとお待ちしておりました。これからも楽しみにしております！ (2021年12月25日 12時) (レス) @page48 id: cd885ae626 (このIDを非表示/違反報告)
niji(プロフ) - 楽しみに読み返しながら待ってました⭐︎ (2021年12月25日 7時) (レス) @page48 id: 40e8fd5cee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そら。
| 作成日時：2020年2月18日 7時
