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私の肩を強引に抱き寄せ
黄色い悲鳴をあげる女子に私を紹介すると
そのまま、後頭部に手を伸ばし
みんなに見せつけるように…
私の唇を簡単に奪った
「…っちょ、！」
壱「じゃ、また後でな」
わ…私の…ファーストキス…
あっという間のことで何が何か分からず
それこそ、放心状態になっていると
周りの女子の視線が、痛いことに気付き
友達の手を引っ張って逃げるように走った
友達1「どういうこと…」
「何が起こったの…」
「「なんで！？」」
授業にも集中出来ず、そういう噂は
広まるのがすごく早くて
歩く度に、指を差される
これは夢、夢だよねって
頬を摘んでも、普通に痛くて頭を抱えた
白王子なら喜んで返事するのに
何であの黒王子…！？
そう、黒王子は、白王子と正反対で
口は悪いし、態度は大きいし、偉そうで
俺様タイプ、自己中心王子と噂されている
さっきのだって、告白と呼べるには程遠いし
私の返事は無視されてるし、しまいには…
ファーストキスまで奪われた
そういう強引な部分が、男らしいって言って
白王子と同じくらい人気がある
でも私は、完っっっ全に、白王子派な訳で。
白王子は、皆に優しくて、笑顔が素敵で
謙虚で控えめ
悪いところなんて見当たらない
思い出すと悔しくて、まだ感触の残る
キスをされた唇を、ゴシゴシと拭った
どうせ同じ王子なら、
ファーストキスは、白王子がよかったな…
「ねぇ、…これ、落としたよ。」
廊下をひとりで歩いていると
後ろから声を掛けられる
周りは少しザワついていて
え…アイツ？と思いながら、振り向くとそこには
北「はい、これ。」
「え…北人様…」
北「ふっ…北人様って何 笑」
まさかの吉野北人様が、私のハンカチを持って
笑いかけてくれている
またもや、夢！？目を擦っても
彼の笑顔は消えない
お礼を言って、ハンカチを受け取ると
彼からすごくいい匂いがする
…控えめに言っても言わなくても
この匂いに包まれたい
本来ならここでおしまいなのに
今日で私の運は、使い果たされてしまうのか
何と、北人くんからお声が掛かった
北「このブランドのハンカチ、好きなの？」
「え、…あ、はい！か…可愛いので…」
北「家に、姉さんが使わない分がたくさんあったから、今度持ってくるよ」
「え！そんな…」
北「…それとも、家に…取りに来る？」
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−1010(プロフ) - こんばんは！以前からそら。さんの作品を拝見していました！もしサイトの移行されていましたら、可能でしたら教えていただきたいです(*^^*) 急かしているつもりはありませんが、嫌な気持ちにさせてしまいましたらすみませんzro゛ (2022年4月10日 20時) (
レス) id: 2a853c864b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - こんばんは！サイトの移行はいつ頃になりそうでしょうか？とても楽しみにしております。 (2022年1月28日 2時) (レス) id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - おかえりなさい！更新、ずっと楽しみにしておりました。サイトで再活動、楽しみにしております。 (2021年12月29日 4時) (レス) @page48 id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
けんきち(プロフ) - おかえりなさい。ずっとお待ちしておりました。これからも楽しみにしております！ (2021年12月25日 12時) (レス) @page48 id: cd885ae626 (このIDを非表示/違反報告)
niji(プロフ) - 楽しみに読み返しながら待ってました⭐︎ (2021年12月25日 7時) (レス) @page48 id: 40e8fd5cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら。
| 作成日時：2020年2月18日 7時
