【紅一点】吉野北人 ページ19
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それは、いつもの光景だった
全員での撮影を終えた後、
個人撮影に呼ばれて
終わった人は、自由に帰っていく
今日も最後に残るのは、私と彼
私が呼ばれて、撮影を終えて帰って来た時には
夕日に照らされる待合室で
彼はイヤホンをしながら寝息を立てていた
「…北人くん」
机の上で交差する腕は、皆より細いけど
しっかり筋肉がついて、血管が見える
顔よりも大きい手は
ふとした瞬間、触れたくなる
寝ている表情は、まるで少年のよう
柔らかそうな頬を撫でると
少しだけ反応してくれる
そんな可愛さとのギャップに、
溢れ出た想いが…魔が差した
北「ん…」
「北人くん、起きないと…ちゅーしちゃうよ」
イヤホンに音楽が流れていることも知ってる
起きないで、と願わんばかりに
私の声は小さくなる
この手で、手を握り返して欲しい
この目で、私を見て欲しい
この唇で…私を包んで欲しい
誰に何を言われた訳ではない
ただ、メンバー同士の恋愛は
仕事に支障をきたしたり、
他のメンバーにも悪いなって
そう自分で決めてたのに。
「北人くん…好き、…」
抑えきれない想いは、今だけでも…と
彼の唇にそっと重ねた
誰にも聞かれないよう、小さく呟いた声は
周りの音に、消されるはずだったのに
イヤホンの音に、消されるはずだったのに
あなたは、いつもそう
「え…」
北「…知ってた」
キスをされて目覚めるお姫様みたいに
目を覚まして
私の後頭部に彼の大きい手が回る
そっと引き寄せられて、重ねられる唇は
罪悪感を抱えた私とは違い
しっかりと芯のある人のキス
「うそ…」
北「ずっと…Aを俺のにしたいと思ってた」
「…北人くんの、にして…」
北「…皆には、内緒だよ」
音の無いイヤホンをつけて
私たちが奏でる愛の音楽
絡め合う指と指
甘くとろけそうなキスは深さを知らない
彼につけられる赤い花は
特別な印
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−1010(プロフ) - こんばんは！以前からそら。さんの作品を拝見していました！もしサイトの移行されていましたら、可能でしたら教えていただきたいです(*^^*) 急かしているつもりはありませんが、嫌な気持ちにさせてしまいましたらすみませんzro゛ (2022年4月10日 20時) (
レス) id: 2a853c864b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - こんばんは！サイトの移行はいつ頃になりそうでしょうか？とても楽しみにしております。 (2022年1月28日 2時) (レス) id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
ノノカ(プロフ) - おかえりなさい！更新、ずっと楽しみにしておりました。サイトで再活動、楽しみにしております。 (2021年12月29日 4時) (レス) @page48 id: 687bf5db1b (このIDを非表示/違反報告)
けんきち(プロフ) - おかえりなさい。ずっとお待ちしておりました。これからも楽しみにしております！ (2021年12月25日 12時) (レス) @page48 id: cd885ae626 (このIDを非表示/違反報告)
niji(プロフ) - 楽しみに読み返しながら待ってました⭐︎ (2021年12月25日 7時) (レス) @page48 id: 40e8fd5cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら。
| 作成日時：2020年2月18日 7時
