ヤキモチ彼氏くんたちの話。2 ｰ短編集ｰ

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陸「Aちゃん、飲んでるー？」


「はい、頂いてます！部長こそ、どうぞ」


陸「Aちゃんに注がれるお酒たちは幸せだね〜」


「 何言ってるんですか部長 笑」








飲み会が始まって、少し経ったところで
恒例のように部長に捕まった

私を可愛がってくれている青山部長
元々私はこの人の下で働いていて
ここまで成長出来た
とっても面倒見が良くていい人

彼は酔っ払うとかなり陽気になるから
楽しいんだけど、
いっつも冗談ばかり口にするから
ドキドキが止まらない









陸「もっと飲も！もっとお酒持ってきて！」


「あ…今頑張ってる私の部下を紹介させて頂いていいですか？」


陸「あ、噂の彼？」


壱「部長、川村です。宜しくお願いします」


陸「随分綺麗な顔だねー、Aから聞いてるよ。仕事がかなり出来るって」


壱「いえ…Aさんのご指導のおかげです」


陸「可愛いね、彼」


「可愛いですか？笑」


陸「Aちゃんのが可愛いけどね」


「もー部長、やめてください」


陸「なんで？可愛いじゃん、ね？川村くん」


壱「はい…」









ほんのり顔を赤くする部長は、
テーブルに肘をついて、私の顔をじっと見る
部長の目を隠すような仕草をすると
ニターっと笑って私の頭をポンポンとしながら
彼に問い掛ける

もうほんとやめて
川村も川村で、その「はい」だけじゃ
さすがに傷付く！

無駄に傷付いて、そしてまたその原因となる
部長の言葉に助けられる…何て残酷な人…笑








「川村、もういいよ、部長といたら酔っ払っちゃうよ」


壱「Aさんは？」


「私はいつも、部長の介抱係だから大丈夫」







そう、私はいつも部長が参加するときは介抱係
と言っても、一次会で帰ってしまう部長の
お酒を注いだり
タクシーに乗せるまでって話ね


いつも私がしていたけど、今回が最後かな
部長の近くには
それを待っている女子が見えた
その女子たちに半分、お任せすることにした


部長の前と、居ない時と
酔っていてもオンオフの切り替えが出来る私
今日、部長はかなりの量のお酒飲んでて
それに合わせてたから、トイレに駆け込むと
安心して、ふにゃ〜となる





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