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『はあ、死んで仕舞いたい。どうせ人なんて直ぐに死ぬんだから。ま、私は本当に直ぐ死ぬんだけどね。』
夏、快晴。
街を歩く殆どの人が気持ち良く過ごせる様な天気だ。
勿論、私もその一人。
もう少し外に居たいけれど、時間が無いので図書館に入る。
『涼しいー!』
気持ち良い とか 涼しい を連呼しながら向かったのは図書館の隅にある本棚だ。
此処は結構難しい医療に関する情報がたくさんある。
『さーてと、あの本は何処かな?…あった。』
引っ張り出したのは難病に関する情報の本。
ペラペラとページをめくって行く。
『矢っ張り、私は長く生きられ無い。』
もう、医者から何度も聞いた話だ。
“症例も少なく長く生きられ無い”
もう、落ち込まないって決めたのに…
『気分転換でもするか…』
そう思った時だった。
「其処の華麗なお嬢さん、どうか私と心中して頂けませんか?」
ちょっと吃驚したけど直ぐに答えた。
『えぇ、良いですよ。毎日此処に来てくれたら。』
___一人は寂しくて辛いですから。
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作者名:ねこの耳 | 作成日時:2020年3月17日 21時