佰捌拾捌 ページ29
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兄、谷崎潤一郎に抱き着いていた様だが
私のオーラで察したのか、冷や汗をかき乍らそっと離れた。
ふと横を見れば林さんと目が合う
顔付きは、マフィアに居た頃とは大違い
善人面で、私でも其の演技力は褒める程
成る程、確かに並大抵の人には正体を悟らせないだろう
『来い』
ナオミ「きゃッ！」
谷崎「ナオミ！！」
ナオミちゃんの腕を引っ張り、自分に引き寄せた。
ナオミ「え、Aさん！？
……ッ」
ピタリ、首元にナイフの刃を当てれば、標的は黙り込んだ。
谷崎「ナオミ！！
ナオミを離せ！！」
太宰「待つんだ、谷崎君！」
今にも私に向かって来そうな谷崎さんを押さえ込んだのは太宰さん
……理解が早くて助かるよ
『……久し振り、ナオミちゃん』
耳元で呟けば、身体を少し震わせるナオミちゃん
対称的に、口元にニヒルな笑顔を浮かべるのは林さんだ。
でも、そう笑っていられるのも今の内なんだよね。
『ナオミちゃん、私が三つ数えたら下に素早く屈んで
いいね……？』
ナオミ「え……？」
『……三……二……
……』
谷崎「やめろぉぉおおッ！！！」
谷崎さんの悲痛な叫びと共に
私の指示通り下に素早く屈むナオミちゃん
ナオミちゃんの首元をギリギリ掠めず、ナイフの向かった先は林芙美子の右肩
林「いッ！」
私は其のタイミングを逃さず、咄嗟に自身に引き寄せ、次は林芙美子の首筋にナイフを当てがった。
林「……な」
『これはこれは、有能そうな事務員を発見』
林「え……ッ？」
痛みで口元が歪む林さんの目には、“信じられない”の六文字
私の足元より少し先には、腰を抜かすナオミちゃんと
駆け寄るのは太宰さんの制止を振り切ってきた谷崎さん
『ナオミちゃんより余程、頭が回りそうな人
この人が死んだら、探偵社は困るのかな』
国木田「織田……？
さ、先刻から何を……」
中島「や、やめてくださいよ、織田さん！！」
与謝野「Aッ！！」
宮沢「……織田、さん……？」
太宰「……」
探偵社員の誰もがやめろの一点張り
然し、やめる訳にもいかないのだ。
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竜泉(プロフ) - ルーインさん» 織田作の天然なところ、確かに可愛いです。なのにしっかりしてるところもあって…… 可愛さもかっこよさも兼ね備えているなんて狡い……笑 壱から読んでいただけて、光栄です！ コメントありがとうございました！ 励みになります！ (2017年3月13日 22時) (
レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - なのさん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございます！ この作品初リクエストで不安だったのですが、そう言っていただけて安心です。 織田作の天然さは神がかってますよね笑 コメントありがとうございました！ (2017年3月13日 22時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - ゆいさん» 私も自分で書いていてキュンッとしました。 実際にポンポン持って授業参観に来て欲しいですよね笑 授業を寝ない自信、そして頑張れる自信があります！ コメントありがとうございました！ (2017年3月13日 22時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - 研磨剤さん» そう言っていただけてとても嬉しいです、何せ話がだらだらと長引いてしまっていますので、飽きる方も多いかも知れません。ですので、なにより私の支えとなる言葉です。 コメントありがとうございました！ (2017年3月13日 21時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
ルーイン - ポンポンはウケた(笑)織田作天然過ぎて可愛い…←あ、続編おめでとう御座います！壱から猛スピードで読んで参りました(笑)続き気になります！更新頑張って下さい！！(^^) (2017年3月8日 17時) (レス) id: 32d25253d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜泉 | 作成日時：2017年2月4日 6時
