織田作の面影 -伍-

佰捌拾参 ページ24

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だから、此のピグミーヘッジホッグを見ると

少し気持ちが軽くなるのだ。



『“でも嫌いじゃない”とも云ってます

強ち、相性が良いのかも知れませんね』

林「真逆……寧ろ逆よ」

『ふふ……っ』

林「何笑っているの、気持ち悪いわ」



林さんがこの子を飼ったら

この子が林さんに飼われたら


結構、良い関係になれると思うんだけどな……




『私、グッズの方も行きますけど

林さんは如何します？』

林「未だ動物の方を見てるわ」

『判りました』



私はペットのグッズの方へ向かう

其れは、林さんにぬいぐるみを買ってあげる為だ。


今日の記念に……




『林さんの目は綺麗な蒼だけど、イメージカラーは白なんだよね……』


白色オウム……キバタンあたりのぬいぐるみなんて良いかも知れな＿＿＿＿＿




『……ハッ

……シ、シマエナガのぬいぐるみ！』


今はこんなマニアックな物が売ってるのか！

否、巷では密かに人気を博している鳥だし……


何より、可愛すぎる……！



『もうシマエナガ以外有り得ない

私の分も買っちゃおうかな』

林「……あ、居た居た

彼処でレッドテグー……だったかしら


兎に角餌やり体験が出来るらしいのよ

行きましょ！？」

『え、林さん爬虫類がお好きで？』

林「勿論よ！」



……い、意外だ

女性の中で人気は上がってきているとは云え


意外。



『あ、お会計だけ済ませて来て良いですかね』

林「何？ぬいぐるみ？」

『はい！ 今日の記念に林さんと私の分』

林「何この白いの

か、可愛いわね……中々！」

『其れは良かった』

林「其れなら一個は私に買わせなさいよ」

『え？』

林「後で交換、如何？」

『……っ、良いですね其れ！』



互いにシマエナガのぬいぐるみを買って、袋に入れて貰ってから交換っこした。



……嬉しい、なあ




『大事にしますね！』

林「……わ、私も大事にするわ」







＿＿＿＿＿然し、後に之が〔二個一〕だったのに気付くのは後の話＿＿＿＿＿。









〜爬虫類コーナーにて〜



『ぎゃあああ、私は見てるだけで良いです！

林さんどうぞ！』


林「別に良いけど貴女、爬虫類無理なの？」


『餌の蟋蟀(こおろぎ)が無理なだけです！！

爬虫類は可愛い！！』









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