嘘 ページ21
祐「…黙ってアメリカに行ったのは悪かったって…。」
素直に言うと、少し満足したような反応をした。
祐「…それよりも、今学校じゃないのか？」
雲「今日、土曜日。」
祐「………あぁ、そうだったな。」
雲「それよりも、さっきの小動物、誰。彼女。」
祐「それ電話の時も言ったよな。違う、あれはその…、向こうの友達っつーか…
まぁ、色々世話になってるやつだ。」
正直、言葉を選ぶのにかなり迷った。
雲「ふーん…じゃあさ、なんでイタリア語だったの。」
・・・。しまった。
あぁ!!!しまったぞこれは!!
表面冷静を装って、内心焦りまくりながら、
祐「今の、英語だったけど？聞き間違えじゃね？」
なんとか平常心を装った口調で唯一言えたことが苦し紛れの言い逃れだった。
雲「ふーん…。」
ぶっちゃけ心からは信じてないみたいな、疑いの眼差しで見つめられる。
ここは話をそらした方がよさそうだな。
祐「そういえば、あの脱獄囚…六道骸が霧の守護者になったって…」
そこまで言いかけてやめた。
理由は恭也がありえないほどの殺気を出したから。
結構上の方の殺し屋でもこの殺気出せるかわからないってほどのものだった。
雲「…六道骸が……なに。」
その黒すぎる笑みをやめてください。
殺気だけで殺されそうだ。←
祐「い、や……なんでもない。そ、そうだ、沢田はどうだ？」
やばそうだったからすぐに話しの内容を変えた。
雲「小動物のことなんて知らないよ。」
祐「じゃあアイツは…」
そこまで言うと、殺気だけではなくトンファーが顔面めがけて飛んできた。
それを紙一重でかわした。
祐「(あぶね…)なんだよ、いきなり。」
雲「祐樹、死ぬ覚悟でいてるよね。」
祐「…出来てない。」
雲「行くよ。」
祐「話聞け、」
今にも殺されそうになった直前だった、
？「きょーやー!!!!街中で暴れてんじゃなーい!!!」
そういって徐々に近づいてくる存在に、俺も恭也も気付いた。
？「ん？……もしかして祐樹…？あぁッ!!!リボーンから聞いてたけど、こんな
に早かったんだ!!吃驚した…!!」
…ん？
祐「お前……キャラ変わったか…？恭也と付き合ってたせいか？」
？「何言ってんの…？僕は昔っからこうじゃなかった？」
雲「何か僕が悪いみたいに言うの、やめなよ。」
祐「別に、そうは言った覚えはない。それにしても、久しぶりだな…。
―――A
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作者名：シェルロッタ | 作成日時：2012年5月14日 20時
