REBORN ―己の使命。そして存在― (ページ3)

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いつものページ3

私は勢いよくカーテンを開けた。

今は6時。皆で決めた普通の日のヴァリアーの起床時間だ。

だいたいの人はこの時間から動きだす。(料理長、コックは別として。)

門番は時間制だから関係ない。でもその他の人たちは大体この時間だ。

だから私もこの時間におきる。それが普通だったから。

そして素早くヴァリアーの制服に着替える。

ちょっと長めに作ってもらったコートを少し引きずりながら寝ぐせのない髪を少

しとかしたあと、私は皆を起こしに行った。

―――

朝食をとりおえると、皆がそれぞれの仕事(といった仕事もしてないが)が始ま

る。私は特にすることもないので訪問者の対処を基本やっている。

そして今日も訪問者が来た。

≪御想像にお任せします≫と言った感じの男だった。

？「…ザンザスはいるか？」

門番の人にそう話しかけてるのが遠目に見えた。

門番の人は色々話しているが中々引こうとして居ないようだった。

貴「ザンザス様に何か御用ですか？」

私は後ろから話しかけた。

兄なのに様をつけるのは、兄妹とわかると色々めんどうだそうだ。

貴「申し訳ございません、ザンザス様にお会いする前に私と面接していただくよ

うになっております。ご了承ください。」

？「俺はザンザスに呼ばれてきた。」

貴「それでも、です。」

あくまでも引くつもりはなかった。

男はしばらく考えるそぶりを見せた後、

？「じゃあ、面会を頼む。面接の後にな。」

つまり、こうなったら私の仕事。

めんどくさそうな奴は私との面接で追い払うのだ。

もちろん、重要だと思う人物はちゃんと中に招き入れる。

私はその男を面接用の部屋に連れて行った。

貴「まずは、貴方のお名前は？」

？「…儂多祐樹。」

どうやらイタリア人ではないようだ。

名前的には日本人かな？でもちゃんと他はイタリア語で喋っている。

『ノタユウキ』聞いたことがない名前だ。

貴「じゃあ次に、ザンザス様に呼ばれた、と言っていましたが、どのような要件

ですか？」

祐「…守護者にならないかどうか。」

守護者…？

兄さんは一体この人をなんの守護者にするつもりなんだろう…。

もしかして…

貴「……もしかして、その守護者は……『姫君』の、ですか…？」

『姫君』…