＊姉の顔 2 ページ45
SC said
Aが怒鳴った時、俺はさっきの出来事が思い出された
"…何も知らないくせに"
多分さっきの苛立ちがここでも爆発してしまったんだと思う
Aは根に持つタイプだから…
普段口に出さないだけで心の中で相当ストレスを溜め込んでいるんだ、だからたまに口に出てしまうのはしょうがないことだと思う
.
『…最近思うんです、どの道に進むのが私にとって正解なのか』
SC「A…」
夜、ヘアメイクさん達の件についてAに話すと、Aはそれから相談というか少し話が…と話を始めた
『…私以外にも練習生がいたはずなのに、どうして私がここでデビューしたのかなぁって、、ヨジャグルでもソロでもないし、14人いて何故か1人だけヨジャがいるってだけで批判も多いし…』
『紅一点って、なんですか…っ』
.
この14人でデビューするって決まった時、1人だけ女の子が混ざってて確かに不思議ではあった
でも代表さんも皆Aの実力を最大限に発揮できるのはここしかないって、
どんな困難にも負けずに前へ前へ
もしその困難にぶち当たった時は皆で助け合うんだ
お前達もう、1人じゃない
リーダーに就任した時言われたこの言葉
今のことを言ってるみたいだった
SC「つらい時はつらいって言っていいんだ、泣きたい時は泣いていいんだ、俺達が全部受け止めるから」
SC「Aはもう、1人じゃない」
今は"紅一点"というレッテルを剥がして
今は"お姉さん"な自分なんかやめて
1人の女の子としてのAになって悩めばいい
俺達は何があってもAの味方だ
大事な家族なんだから
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作者名：ミントまん | 作成日時：2019年9月16日 7時
