・※side中也 ページ10
中也「まあ大したことじゃねえが、E組の連中が期末テストで各教科1位を狙ってる。」
?「E組が?」
中也「嗚呼。ま、それだけだ。精々越されねえように頑張るこったな。」
?「君もその各教科1位を狙ってるのかい?」
中也「まあな。だがそれは俺だけの為にだ。連中と協力なんかするつもりねえ。(メイド服なんて御免だからな)」
?「...君は変わった生徒だね。言葉も男口調だし。」
中也「文句あっか?」
?「文句はないよ。それが君だと云う証拠だろ?良ければ名前を教えてくれないか?」
中也「...中原中也。手前の名も教えろ。」
?「勿論。僕の名は浅野学秀だ。もしまた会ったらよろしく。」
浅野...成程、あの理事長の息子か。
中也「嗚呼、また会ったらな。」
俺は浅野と別れ再び駅へと向かい、駅に着くと切符を買って電車に乗り横浜へと向かった。
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【自宅】
中也「よし、血は止まってるな。」
俺は頬のガーゼを外しゴミ箱に捨てた。
頬の傷は昨日の任務で出来たものだった。結構深くまで切り付けられあの時は血が止まらず部下達にも心配掛けた。
まあその後帰宅し太宰に頬の傷を見られるなりかなり叱られた。"中也の頬に傷を作っていいの私だけなのに"なんてブツブツ呟いていた事は敢えて聞こえないフリをした。
太宰「ただいま〜」
噂をすればってやつか...
中也「お帰り。」
太宰「あれ?中也ガーゼ取ったの?」
中也「おう。血が止まったからな。」
太宰「でも傷跡は残ってるね。」
中也「別に問題ねえだろ。」
太宰「でも学校行く時は隠していった方が良いよ?またあれこれ云われるのがオチだ。」
中也「判ってるっつうの。さっさと上がって飯食え。」
俺は先にキッチンへ行き自分の分のご飯を茶碗に盛り付ける。
太宰「今日のメニューは?」
中也「カニクリームコロッケ。」
太宰「抱きしめて良い?」
中也「なんでだよ。」
(省略)
太宰「あ〜美味しかった。(その場に寝転がり)」
中也「豚とか牛になるぞ。」
太宰「私そう云うのは信じないタイプだからね。」
中也「そうかよ。」
俺は食べ終えると太宰の分の食器も流しに運んだ。
中也「そういえば帰りに手前と似た声の男に会ったぞ。」
太宰「え?誰それ?」
中也「浅野学秀って云う理事長の一人息子だ。A組で成績トップの天才野郎だとよ。」
太宰「ふ〜ん...なんで会ったの?」
中也「キーホルダー拾ってくれたんだよ。その猫の奴。」
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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年9月29日 19時