・※side中也 ページ11
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太宰「嗚呼、私があげた...付けてくれたんだ。」
中也「その方が学生らしいと思ってな。」
俺は後片付けを終えると戻り、鞄からあの蛸に出された宿題を広げた。
太宰「宿題するんだ。」
中也「しなきゃ蛸がうるせえからな。」
まあこんな簡単な問題すぐ終わるから苦はねえが。
太宰「...ポートマフィアの幹部が中学生の宿題してるってある意味シュールだよね。」
中也「ほっとけ。」
太宰「姐さんにこの光景送っていい？」
中也「良いわけねえだろ！」
その後俺は数十分で宿題を終わらせ、明日の準備も済ませた。
太宰「あ、中也。私明日は探偵社に行かないとだから学校はお休みするね。」
中也「マジか...てか早く云えよ。」
太宰「忘れてたんだもん。でも帰りは早いから良かったら迎えに行くよ？」
中也「手前の運転する車になんかぜってぇ乗らねえからな。」
太宰「私そんなに運転荒いかな？」
中也「自覚なしかよ...」
此奴の運転する車で何度死に掛けた事か...
にしても、明日は1人で学校行かなくちゃならねえのか...
太宰「中也？どうかした？」
中也「別に。俺先風呂入るわ。」
太宰「なら一緒n((中也「入らねえからな。」...ケチ。」
中也「好きに云ってろ。」
(省略)
次の日の朝、俺は1人登校し他の奴等からの挨拶を軽く返しては自分の席に座りすぐに顔を伏せた。
夏美「おはよ〜...あれ？中原さんどうかしたの？」
中也「別に...」
奥田「ぐ、具合が悪いようでしたら保健室に行った方が良いかと...」
中也「....ならそうする。」
俺は席を立ち保健室へと向かった。保健室なら1人になれるから丁度良い。
【保健室】
俺は誰も居ない保健室のベッドに寝転がった。
中也「ヤベぇ....」
太宰が居ない学校とかマジ辛過ぎる...
その時俺のスマホが鳴り、取り出すと太宰からの電話だと判りすぐに出た。
中也「もしもし？」
太宰『やあ中也。元気ない声だけどどうかしたのかい？』
中也「....寂しい。(少し小さな声で)」
太宰「すぐ学校行くね。」
中也「は？え？おi...切れた。」
そして数十分後
太宰「中也！」
太宰が保健室に来るなり俺を抱きしめた。
中也「本当に来やがった...」
太宰「恋人に寂しい思いはさせたくないからね。」
中也「あの眼鏡に怒られなかったのか？」
太宰「多分怒ってる。」
中也「なら...んっ...お、おい！」
俺は太宰に口付けされ顔を赤くした。
太宰「恋人に寂しい思いはさせたくないって云ったでしょ？」
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芥敦
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作者名：迷ヰ猫 | 作成日時：2019年9月29日 19時
