兄様、正直に云うと兄様不足で辛かったです ページ23
森から依頼を受けたAは敵組織の本部へ部下を複数引き連れて向かい、数名の見張りに声を掛けては幻覚を見せて見張りを殺し合わせ、本部に突入すればAの合図で部下達が一斉に射撃、Aはその時一切手は出さず、一人敵組織の首領の元へ向かった。
向かう途中で数名の見張りと遭遇したがAは特に焦りを見せることもなく、幻覚を見せるだけで突破していった。
やがて敵組織の首領が居る部屋に入ると、敵組織の首領がAに震えながら拳銃を構えていた。
首領「し、死ねポートマフィアぁぁぁぁ!!」
パンっ!
発砲音が部屋に響いたが、弾はAには当たらなかった。
「下手くそですね。」
首領「黙れえええええ!!」
敵組織の首領が2発目を発砲しようとしたが引き金を引こうとする指が止まった。
首領「あ...ああ....うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
敵組織の首領は拳銃を乱射させ、Aはその銃弾を全て避けた。
やがて敵組織の首領は拳銃の弾がなくなると同時にその場に倒れ、そのまま動かなくなった。
「胸を撃たれた幻覚でも見たのでしょうね。」
Aはその時誰かの気配を感じ、すぐに警戒態勢を取った。
「...誰か、来る...」
Aは《パンドラの匣》で得た個人情報の中にこの部屋に来る人物が居ないか探したが、居ないと判ると《道化の華》を発動させたまま、此処に来る人物を待った。
「....!?」
太宰「やあ、私の愛しの妹。」
「あ、兄、様?」
Aは意外なその人物に思わずポカンとした。
「あ、兄様何故此処に?そもそも何故此処が....あ。」
太宰「そう、AのGPSを辿ったのさ。」
「ハァ、兄様らしいですね。然し、何故此処に?兄様は幹部の仕事で忙しいのでは?」
太宰「確かに忙しいけど、矢っ張りAには会いたいし、何よりあの時はAの声を聞いただけだったからね。」
「私が織田さんと行動していた時ですね。彼は、兄様の友人なのですね。」
太宰「そうだよ。今度織田作や安吾にも紹介しようと思ったのだけど...」
「その安吾さんが行方不明だそうですね。」
太宰「うん。それで...」
そしてAは太宰から今迄の経由を聞き、現在こうしてベッドの上に押し倒されていた。
太宰「でも私は二週間以上もA不足だし、Aだってずっと退屈だったんじゃないの?」
「...確かに、首領の行動が判っていたとしても兄様にずっと会えず、退屈でした。」
太宰「矢っ張り...だって今のA、怖い顔してるもん。」
兄様、これは新手のプレイですか?→←兄様、矢張り時と場合を考えるべきかと
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
206人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2020年2月12日 23時